無垢材のフローリングを選んだけれど、暮らし始めたら思いのほか床の滑りが気になることはありませんか。床が滑ると、転倒して思わぬケガにつながる可能性があるので、早めの対処が大切なポイントです。
今回は、無垢材が滑りやすい原因から、自分でできる対処法、さらに比較的滑りにくい無垢材の種類まで、細かく解説していきます。
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無垢材が滑りやすい原因とは?
無垢材が滑りやすくなってしまう原因はさまざまですが、主に4点が考えられます。
・油汚れの付着
・シリコンスプレーの付着
・ワックスの剥がれ
・滑りやすい靴下やスリッパを履いている
調理した際にキッチン周辺に飛び散った油汚れの付着、あるいは窓や網戸の滑りをよくするために使ったシリコンスプレーの付着は、無垢材が滑りやすくなる原因となります。また、ワックスの剥がれや、滑りやすい靴下、スリッパを履くことによってもツルっと滑る場合があるので、気を付けましょう。
床が滑りやすいとこんな危険性が
床が滑りやすいと、どのような危険性があるか確認しましょう。
転倒してケガをしやすくなる
床が滑りやすいことにより、転倒するリスクがあります。転倒して家具などに頭や体をぶつければ、大きなケガを負う危険性があります。特に、家の中でよく走る小さな子どもや、足腰が弱っている高齢者は、転びやすいので注意が必要です。
ペットの脚を傷めてしまう
最近では、小型犬や猫などを室内で飼う家庭も多いですが、ペットは身体が小さい分、床の滑りに影響を受けやすい傾向があります。床が滑ると、走ったりジャンプしたりする度に、脚や腰に負担がかかってしまいます。また、転び方が悪いと、骨折や脱臼する可能性があるので、ペットがいる家庭はしっかり対策をしましょう。
無垢材の滑り止め対策
無垢材の滑り止め対策には、以下の3点を意識して行うと良いでしょう。
定期的にワックスをかける
無垢材に施したワックスが、だんだん剥がれてくると、滑りやすくなってしまいます。ワックスには、傷がつかないよう守る役割だけでなく、滑り止め効果もあるので、定期的にワックスをかけることが、滑り止め対策のひとつになります。一年に一度はワックスの状態を確認して、定期的にメンテナンスをしましょう。
油汚れはすぐに拭き取る
キッチンで油を使うと、間取りによっては、隣接するダイニングやリビングにも油が飛び散ることがあります。また、ダイニングで焼き肉等のホットプレート調理をすれば、油が飛ぶ範囲が広がり、さらに滑りやすい状態になってしまいます。そのため、油を使う料理をした際は、水で薄めた中性洗剤を含ませた雑巾やウェットシートで、すぐに拭き取りましょう。
ラグやジョイントマットを敷く
どうしても滑りやすさが収まらない場合は、家族が長い時間過ごすリビングなどに、ラグやジョイントマットを敷くという対策もあります。なかでもジョイントマットは、比較的厚みとクッション性があるので、小さい子どもや高齢者、ペットがいる家庭におすすめです。
比較的滑りにくい無垢材の種類
無垢材は、使われている木の種類によって、比較的滑りやすいもの、滑りにくいものがあります。
木材には、「環孔材」という道管が環状に並んでいるタイプと、「散孔材」という道管が全体に散らばっているタイプがあります。どちらかというと、「環孔材」に該当する無垢材(オーク、アッシュ、クリ、ケヤキなど)の方が滑りにくい傾向にあるので、これからリノベーションを検討される方は、参考にしてください。また、無垢材の表面を削り凸凹に加工することで、滑りにくい仕上がりにできる場合もあります。
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まとめ
近年、リノベーションでも人気のある無垢材ですが、畳と比較すると、どうしても滑りやすさが気になることがあるでしょう。滑りやすい床をそのままにしていると、家族もペットも重大なケガにつながる場合があるので、できるだけ早めの対処が大切です。定期的に無垢材の状態をチェックして、それに応じたメンテナンスをすることで、安心して暮らせるお家作りができるでしょう。
参考:
フローリングが滑るのをどうにかしたい!原因と対策総まとめ
猫はフローリング床材ですべる!猫のためのフローリング床のアイデア5選
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