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「硬化コンクリート(こうかこんくりーと)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集648

■硬化コンクリート(こうかこんくりーと)

「硬化コンクリート」とは「こうかこんくりーと」と読みます。「硬化コンクリート」とは強度の発現過程にあるコンクリートのことです。

一般的にコンクリートでは砂利、セメント、砂、水を使用します。それぞれを混ぜ合わせるとセメントと水が化学反応を起こし、ゆっくりと時間をかけて固まり始めます。硬化コンクリートとは硬化していく途中のコンクリートのことです。建造物においては、コンクリートの強度が重要とされています。

強度のあるコンクリートを作るためには、適切な時間配分や正確な建材の使用が求められます。強いコンクリートを作るためには、セメントの量を増やした方がよいと考える人がいます。理論ではセメントの量が多く、水の量が少ないコンクリートの方が強度は高まるでしょう。しかし、コンクリートは型枠を使用するなどの作業があり、ある程度の流動性が必要です。そのため、水セメント比50~60%を使用するのが一般的です。

また、強度のあるコンクリートを作るには、乾燥時間をできるだけ早くした方がよいと考える人がいます。一般的にコンクリートは混ぜてから数時間が経過すると徐々に流動性が失われます。この状態を凝固と呼びますが、1~2日が経過すると凝固が進み、コンクリートの硬化が始まります。一方で、コンクリートを混ぜ合わせたときに何も考えずに乾燥だけを行っていると、セメントと水の中和が切断されてしまいひび割れなどの問題が起きるようになるのです。

適切な硬化コンクリートの状態になると、強いコンクリートが仕上がります。

(参考:コンクリートメディカルセンター「硬化コンクリートの強度特性と試験方法」)