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「木質バイオマス(もくしつばいおます)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

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■木質バイオマス(もくしつばいおます)

「木質バイオマス」とは「もくしつばいおます」と読みます。

「木質バイオマス」とは木材に由来する再生可能な資源のことです。バイオマスエネルギーとは動物のふん尿、生ゴミ、自然が作り出す植物のことを指していますが、木材に関係したバイオマスのことを木質バイオマスと呼びます。主な木質バイオマスとして再生したチップ、ペレット、木炭などがあります。

戦後の日本では薪や炭などを燃料として用いていましたが、高度成長期においては石炭や石油などの燃料が使われるようになりました。1970年代に発生したオイルショックにより、バイオマスエネルギーの実用化に関する研究が行われましたが、石油価格の安定により普及するまでには至りませんでした。

現在では地球温暖化の防止や廃棄物の減少のために木質バイオマスの研究を行っています。主な木質バイオマスを燃焼させると二酸化炭素が発生しますが、森林による二酸化炭素の吸収によって環境悪化を防げるのです。

また、製材工場では大量の残材が発生しますが、木質バイオマスとして利用すれば廃棄物を再生可能なエネルギーとして利用できます。建築現場でも古い木造住宅の解体によって大量の木材が発生しますが、木質バイオマスとして利用すれば処分費用を大幅に抑えられるでしょう。

木質バイオマスには、山村地域の活性化というメリットもあります。木材を再生可能なエネルギーとして利用するために、資源の収集や木材の管理をします。新たな雇用が生まれることで、人口の増加や街の活性化を期待できるのです。

(参考:林野庁「木質バイオマスとは」)

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