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「立地適正化計画(りっちてきせいかけいかく)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集722

■立地適正化計画(りっちてきせいかけいかく

「立地適正化計画」とは「りっちてきせいかけいかく」と読みます。

「立地適正化計画」とは、都市の再生を図るために都市機能の立地を誘導するための計画のことです。2002年に制定された「都市再生特別措置法」に基づいて行われるもので、基本的には各市町村が必要に応じプランを立てます。

立地適正化計画が必要とされる背景には、市町村が抱える問題と関係があります。日本では少子高齢化が急速に進んでおり、地方都市では人口減少が始まっています。高齢化や人口減少によって地域の産業が停滞しつつあり、活力も低下しています。

別の地域では住宅や店舗の郊外化が進んでおり、市街地が拡散するという問題が起きているのです。低密度な市街地を形成するようになると、病院、スーパーマーケット、商業施設などが地域から無くなってしまう恐れがあります。

各市町村では医療、福祉、商業、交通機関などの居住機能を確保できるように、都市構造の再構築のための計画を進めているのです。

立地適正化計画の具体的な方法は、居住誘導区域の選定と都市機能誘導区域の選定です。災害発生の多い地域に住んでいる住民を居住誘導区域に集めたり、人が集まりやすい場所に市民の生活を豊かにするための施設を誘導します。さらに、福祉施設、商業施設、住宅を公共の交通機関で結ぶことで、移動時間の短縮が可能です。

立地適性化計画区域ではさまざまな規定や制限が設けられており、居住誘導区域外で3戸以上の住宅の建築や開発をする場合には着手の30日までに各市町村長に届出をしなければなりません。

(参考:at home「立地適正化計画とは」)