Column

「シックハウス」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集761

■シックハウス

「シックハウス」とは、家の中で発生する化学物質や汚染による体の不調のことです。主な原因として除草剤、殺虫剤、抗菌剤などの化学薬品、塗料、シンナー、芳香剤、クリーナーなどの有機溶剤、カーテンやカーペットに含まれる防炎剤、貴金属や重金属などの金属などがあります。また、タバコの煙、排気ガス、ダニ、ホコリ、カビなどによって調子が悪くなるケースもあります。

最近では住宅の高気密化が進み、化学物質を放散する建材や内装材を使用することに対する不安感が強まってきているようです。新築やリフォームでの化学物質が含まれる建材を使用すると、体調不良や健康障害などを引き起こしてしまう危険性があると考えられています。

体調不良を引き起こす原因としてホルムアルデヒドやダニアレルゲンなどがありますが、症状は多様で未解明の部分も多くあります。さまざまな原因が重なっていることもありますが、一般的にはそれらの症状をシックハウスと定義しています。

シックハウスの症状がひどい場合には頭痛、喉の痛み、吐き気、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの症状を引き起こします。ただし、症状の程度や化学物質への反応には個人差があり、どの化学物質に反応したのかを特定するのは難しいこともあります。

シックハウスを防ぐための方法は主に2つです。1つ目は徹底したカビやダニの対策です。発生源と思われる場所について換気や掃除などの対策をします。2つ目は化学物質への対策です。リフォームをする際には業者と綿密な話し合いをして、慎重に材料を選ぶことが求められます。

(参考:厚生労働省「シックハウス対策のページ」)