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「給排水管(きゅうはいすいかん)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

 

誰でもわかるリノベ用語集819

■給排水管(きゅうはいすいかん)

「給排水管(きゅうはいすいかん)」は建物に設置される給水や排水のための配管のこと指します。一般的には「給水管(きゅうすいかん)」と「排水管(はいすいかん)」とがあり、その2つを同時に指す時に「給排水管」とまとめて呼ばれています。

給水とは、建物内に水を供給することをいい、排水とは汚水や雑排水、雨水等を建物外に排出することをいいます。日常生活において水は必要不可欠なもので、水の管理は健康にも影響を与えるためさびや異物などが発生したり混入したりしないよう適切に行われる必要があります。

また、使用した水は下水道に流して処理をしなければいけません。台所、洗面所、浴室、洗濯などで生じる生活雑排水やトイレの洗浄に使われた汚水を、供給する水と混ざることなく適切に排水することもとても重要であるといえます。

さらに、排水管が老朽化したり詰まったりすると、下水道に生活雑排水や汚水がうまく流せなくなってしまい、自宅内が細菌や雑菌などに汚染されてしまう危険性もあります。そのため、給排水管をはじめとする給排水設備には定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

各辞書・辞典からの解説

「給排水管」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

(1)「リフォーム用語集」より

「リフォーム用語集」において「給排水管」は「給水管」と「排水管」に分けて説明されていました。

「給水管」とは「上水を供給するための水道管。」と載っており、「排水管」とは「建物内や敷地内において生まれる汚水、雑排水、雨水等を、それぞれ単独に、もしくは合流して排除する管のこと。」とのことでした。

(2)「精選版 日本国語大辞典」より

「精選版 日本国語大辞典」においては「給水管」のみ「給水するための水道用鉛管、ビニール管、亜鉛めっき鋼管。」と説明されていましたが、「排水管」では説明がありませんでした。ただし「排水」についての説明はされており、「不用、または有害な水を他所に排除し流しやること。また、その水。」となっています。つまり、その排水を流すための管が排水管であるといえます。

(3)「デジタル大辞泉」より

「デジタル大辞泉」においても「精選版 日本国語大辞典」と同様に「給水管」と「排水」で説明されていました。

「給水管」とは「上水を供給するための水道管。」とされており、「排水」とは「不用な水を排出すること。」となっていました。意味としてはほぼ「精選版 日本国語大辞典」と同じといえます。

以上より、「給排水管」とは「建物の内部に水を供給する給水と、建物の外部に不要になった水を排出する排水を行うための管」のことであると分かります。