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■コンセント
コンセントとは、建物などの電気配線の末端となる部位で、住宅では壁や床などに設置され、電気機器のプラグを差し込んで接続すると電力が供給されます。日本の住宅で使われているものはほとんどが、縦向きの線のように細い切り込みが2つ並んでいる形状をしています。
海外では、コンセントに対して、アウトレット(outlet)、レセプタクル(receptacle)、プラグソケット(plug socket)などの名称が使われています。また、複数の形状のコンセントがあり、国や地域によって使われるタイプが決まっています。
コンセントの種類には、通常の電力供給用のコンセントの他にも次のようなものがあります。
- テレビ・電話・パソコンのLANケーブルなどの接続口も一つにまとめたマルチメディアコンセント
- USB接続口が一体となったUSBコンセント
- 屋外使用で雨やホコリを防ぐカバーが付いたコンセント防水コンセント
- コードが引っ張られた時などに外れて家電の店頭を防ぐマグネットコンセント
家電やデジタル機器を多用する現代の生活では、十分な数のコンセントを使いやすい位置に設置しておくことが、暮らしやすい住まいづくりにおいて重要な要素となってきています。リノベーション事例から、あると便利なコンセントの例を挙げてみます。
- クローゼットにコンセントを付けてデジタル機器や掃除家電の充電ステーションに
- パントリーに付けて手持ち家電を使う作業スペースに
- 玄関に付けて電動自転車のバッテリー充電やDIY用の電動工具が使えるように
コンセントは増設したり移設したりすることもできますが、注意点があります。まず、電気配線を伴う工事は、電気工事士の有資格者が行うことが法律で定められています。資格が無い人がDIYで電気配線工事をするのはやめましょう。
また、住宅によってはコンセント増設・移設が難しい場合もあります。住宅の電気容量を超える増設、1か所のコンセントの容量を超えるような挿し口の増設は、ブレーカーが落ちてしまう危険が高いです。電気配線が床や壁のコンクリートスラブに埋め込まれている場合は、壁の表側に新たに配線をする露出配線となったり、壁を一部壊すなどの大掛かりな工事が必要になることもあります。
コンセントの増設、移設は、工務店などの専門業者に相談して行うようにしましょう。
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