お部屋作りの仕上げに、アートを取り入れてみたいと考えたことはありませんか?でも、敷居が高く感じたり、そもそもどんなものを選べば良いのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、お部屋のデコレーションにこだわりが強く、日常的にアートを楽しんでいるアメリカの家庭で、どのようにアートを取り入れているのかを参考にしてみましょう。アートを選ぶ際に押さえておきたい大切なポイントと、お部屋別・飾り方のヒントをご紹介します。
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アートを選ぶ際に大切な3つのポイント
アートは自分らしさを演出したり、居心地の良さをつくるのに役立つもの。さらに素敵な空間を作るために、アートを選ぶ際、どのスペースにも共通して大切にしたいポイントを3つご紹介します。
部屋と壁のサイズを正確に把握する
最初のポイントは、アートを取り入れたい部屋の大きさ、壁の面積などを正確に把握すること。壁際の家具の高さなども計測しておくと良いでしょう。
どんなに気に入った作品でも、周囲とのサイズ感がチグハグなディスプレイでは見栄えが悪くなってしまうことも。サイズバランスをしっかり考慮することでアートと他のインテリアが引き立て合い、より素敵な空間作りに繋がります。
既存のインテリアとの調和を考慮する
次のポイントは、アート設置予定の場所にすでにあるインテリアやお部屋のスタイルとの調和を考慮すること。
例えば、色味がニュートラルなお部屋にはカラフルなアートで明るさを加えることができます。逆にたくさんの色や質感、模様があるお部屋には、よりシンプルなアートが映える場合も。お部屋に明確なテーマがある場合は、その路線に沿ったものを選んでまとまりをもたらすか、または、敢えて少しはずしたテーマの作品を選んでやり過ぎを防ぐという考え方もあります。
自分の直感を大切にする
最後のポイントは、当たり前のようですが「自分の直感」を大切にすること。
家族や同居人がいる場合には多少の歩み寄りも必要ですが、本当にしっくりこないものは敢えて取り入れないという選択肢も残しましょう。拭えない違和感にいつまでも悩むようになっては元も子もありません。
毎日を共に過ごすアートですから、自分の心に喜び、幸福感、穏やかさ、刺激的な気持ちなど、ポジティブな影響を与えてくれる作品を選ぶのが良いでしょう。
お部屋別 アートの飾り方
それではお部屋別に、具体的な飾り方のヒントをご紹介していきます。
リビングルーム
サイズの大きいアメリカの家。その中でも特に広い壁が確保しやすいリビングルームは、アートの色々な楽しみ方を検討できる空間と言えるでしょう。
大きな作品をソロでディスプレイしてインパクトを出したり、テイストや色味を揃えつつも質感やサイズの違ういくつかの作品をランダムに飾り、ギャラリーウォールを作って楽しむ家庭も。ソファやテレビの背面も絶好のアートスペースになります。
賃貸などで壁掛けが難しい場合でも、棚やテーブルにオブジェやアートを置いて飾ることで、空間に奥行きと豊かな表情をプラスしてくれますよ。
ダイニングルーム
ホームパーティなどで家にゲストを招くことも多いアメリカ。ダイニングスペースは、家族や友人との円滑なコミュニケーションのためにも、自由で明るい雰囲気が好まれる傾向があります。
アートに関しては、カラフルな色使いやモチーフ、3Dや彫刻的な作品など、大胆な演出も映える空間です。視線を集めるような豊かなアートが人々の気持ちを開放して、素敵な時間を演出する手助けになることでしょう。
ベッドルーム
ベッドルームはリラックスするための静かな場所で、同時にとてもパーソナルな空間ですよね。派手で刺激的な作品より、自分の心に安心感や温もりを与えてくれるようなナチュラルな色合い、落ち着いたモノトーンなどもよく合うでしょう。自然モチーフや風景画、柔らかい抽象画などもおすすめです。
寝具やピローケースなどベッド周りの小物と相性のいい色合いの作品を選べば、インテリアとの統一感も生まれ、調和の取れた雰囲気になりますよ。
トイレ、洗面所
一般的に狭く滞在時間も短いトイレや洗面所は、小さなサイズのアートや少し奇抜なデザインも楽しめる場所とされています。抽象的なピースや、旅先で集めた作品などユニークなアートが、利用したゲストの興味を引いて会話のきっかけになることも。
日が当たりにくいトイレの場合には、爽やかな彩りのアートを飾ることで明るさが生まれ、居心地の良さにもつながります。
注意点として、水を使用する場所なので汚したくないもの、あまり高価なものは避けたほうが良いでしょう。
ホームオフィス
アメリカでは、オフィスのパーソナルスペースに家族写真を飾ることがよくありますが、在宅勤務が増えた昨今、自宅のワークスペースに飾るアートにも関心が高まってきています。
ビデオミーティングで見える背景に、自分らしさをさりげなくアピールできるアートを飾ると、相手との相互理解に役立つ場合もあります。モチベーションを上げてくれる言葉をカスタマイズして壁掛けのサインにしたり、ストレスを緩和してくれるような自然の色を使ったアート、想像力をかき立てる建造物や動物のモノクロ写真などもホームオフィスに適しているでしょう。
まとめ
アメリカの家庭ではアートはとても身近に親しまれているもの。インテリアやホームグッズを扱うショップでも、アートや季節ごとのデコレーション関連の売場スペースはとても広いんです。映画やドラマに使われている、アメリカの家のアートに注目してみるのも楽しいですよ。
設置や変更も簡単なアートは、そこまで大きな予算や時間をかけずにお部屋の雰囲気をガラッと変えたい、という時にも適しています。気軽に「アートのある暮らし」を始めてみてくださいね。
writing: チチ(アメリカ在住)
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