理想のマイホームを手に入れる方法として、最近人気なのが中古マンションを購入してリノベーションするというやり方です。新築に比べて自由度高く内装や間取りを好みなどに合わせて考えられるというのがリノベーションの大きな魅力。今回は、中古マンションの間取り変更リノベーション・リフォームのメリットや注意点などについて詳しく解説していきます。
参考記事：マンションをリフォームしたい！間取り変更の方法や注意点をご紹介します
間取り変更リノベーションのメリットとは？
リノベーションの魅力の一つである間取り変更ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを3つ紹介していきましょう。
ライフスタイルに適した間取りを実現できる
新築マンションだと仕様や設備をオプションで選べるケースはあっても、間取りを自由に変更するというのは難しいもの。新築で間取りを自由に設計したいとなると注文住宅か、中古戸建てを建て替えるといった方法を取るしかありません。中古マンションを購入して間取り変更すれば、比較的リーズナブルにライフスタイルとマッチした間取りを実現できるのがメリットです。
また、子どもの誕生・独立といったライフステージの変化に応じて、後からでも間取り変更が可能なのもポイントと言えるでしょう。
採光や風通しを確保できる
角部屋でないマンションの住戸では、一つの方角側にしか窓がない部屋も多く、奥の部屋になると採光や風通しが悪くなりがちです。間取り変更で部屋同士をつなげたり室内窓を設けたりすることにより、本来日光や外気の届きにくい奥の部屋でも快適に過ごせるようになります。
デッドスペースを有効活用できる
使いづらくデッドスペースになりがちな場所も、間取り変更によって居室や収納として活用することが可能。部屋数を減らしてウォークインクローゼットを設けたり、キッチン脇にパントリーを設けたりといったように、収納力を大幅にアップするという方法も考えられます。
間取り変更リノベーションがおすすめのタイミング
中古マンション購入時に合わせて間取り変更するというのはもちろんですが、次のようなタイミングも間取り変更リノベーションを検討するのがおすすめです。
- 子どもが生まれたとき
- 子どもが成長して自分の部屋が必要になったとき
- 子どもが独立して同居家族の人数が減ったとき
- 高齢になって住まいのバリアフリー化が必要になったとき
このように家族のライフステージに合わせて、間取りを柔軟に変更していくのがいいでしょう。購入時のリノベーションにおいて、将来のライフプランを想定した間取り変更をしておくというのも効率的です。
中古マンションの間取り変更リノベーションにおける注意点
メリットの多い中古マンションの間取り変更リノベーションですが、何でもかんでも自由に間取りを変更できるわけではありません。続いては、中古マンションで間取り変更する場合の注意点を見ていきましょう。
建物構造によって制約を受けることがある
マンションの建物構造には、大きく分けて「壁式構造」「ラーメン構造」の2種類があります。
- 壁式構造：耐力壁と呼ばれる壁で建物を支える構造
- ラーメン構造：柱や梁によって作られた枠によって建物を支える構造
2つの構造のうち、ラーメン構造は取り払える壁が多いため、間取り変更リノベーションがしやすい構造と言われています。対する壁式構造は、建物の構造上耐力壁が取り払えないので、ラーメン構造に比べて間取り変更の自由度が低いとされます。
壁式構造は間取り変更の自由度こそ低いものの、柱や梁が室内に出てこないのでスッキリとした印象になり、レイアウトはしやすいのが特徴。部屋に求める条件に合った構造の物件を選ぶといいでしょう。
管理規約を事前に確認しておく
マンションでは管理規約や使用細則といった、住民が守らなければならないルールが定められています。規約や細則には共有部に係ることだけでなく、専有部の使い方や工事についても記載されているケースも。専有部内であれば自由に間取り変更できると思ってプランニングしていたところ、規約や細則によって工事内容に制約がかかり、結果的に思い描いていた間取りリノベーションが実現できないという可能性もあるのです。
間取り変更リノベーションを前提に中古マンションを購入するのであれば、事前に管理規約を確認し、不動産会社やオーナーに間取り変更が可能かどうか聞いてみるといいでしょう。
参考記事：リノベーション前に覚えておきたい中古マンションの選び方
まとめ
内装や設備を自由度高く作り替えられるのが魅力の中古マンションリノベーション。中でも間取り変更リノベーションは、現在のライフスタイルや将来のライフステージの変化に合わせた住まいを実現できる方法です。メリットの多い間取り変更リノベーションですが、マンションの建物構造や管理規約によってはできないこともあるため、事前の情報確認が欠かせません。
中古マンションを新たに購入したときや、家族のライフステージが変化したときには、その時々の理想のマイホームを実現すべく、間取り変更リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。
