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天井照明はダクトレールで大きく変わる!ポイントや事例を一挙ご紹介

リノベーションで部屋の内装や家具にこだわるなら、照明もおしゃれにしたいところ。一般的なシーリングライトだと雰囲気が出ないですよね。そんな時に取り入れたいのがダクトレールを使った照明計画です。ダクトレールにペンダントライトやスポットライトを組み合わせることで、部屋を一段階上のおしゃれな空間に演出できます。

この記事では、ダクトレールの特徴やメリット・デメリットなど基本情報を解説。実際に取り入れた事例もご紹介していきます。

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天井の照明を一変させる「ダクトレール」

ダクトレールとは、照明器具を取り付けることができるレール状の器具のこと。ライティングレールとも呼ばれ、天井や壁に取り付けて使います。レールに沿って電気が流れているので、ダクトレールの照明器具を好きな場所に接続できるのです。ダクトレールには大きく分けて「直付式」「埋込式」「簡易取付式」があり、前の2つは天井に固定しなければなりません。一方、3つ目の簡易取付式は既存のシーリングに取り付けることができるため、電気工事の必要がない手軽なダクトレール。天井を傷つけることもないので賃貸物件でも取付可能です。

日本の家では、リビングや寝室の中心にシーリングライトが1つだけ取り付けられている場合が多いですが、ダクトレールを使うことにより照明の数を増やすことができます。照明の数や位置を自由に変えられるので、より理想に近い明かりを追求できるのがメリットです。

ダクトレールを使うメリット、デメリット

続いては、部屋の照明にダクトレールを使うメリットとデメリットを順番に見ていきましょう。

ダクトレールを使うメリット

部屋の照明をダクトレール照明にすることで、次のようなメリットがあります。

  • 照明の位置や数を自由に調節できる
  • 照明の取り外しが簡単で、気軽に模様替えができる
  • 照明の選択肢が広がる
  • レールに照明以外のものを吊るすことができる
  • 部屋をおしゃれに演出できる

レールの電気容量を超えない範囲であれば照明を好きなだけ設置できるため、シーリングライトでは影になりやすい部屋の隅まで照らすことが可能。レールにハンギングプランツなどを吊るせば、部屋をおしゃれに演出することもできます。

ダクトレールのデメリット

もちろんダクトレールを設置することはメリットばかりではありません。デメリットとしては次のような点が挙げられます。

  • ダクトレール自体のデザインはバリエーションがない
  • 配線ケーブルを天井に通しておかないと配線が目立ってしまう
  • 直付式、簡易取付式だとダクトレール本体が目立ってしまう

ダクトレールに設置する照明はバリエーション豊富なのですが、ダクトレール本体は黒か白のものばかり。シンプルな照明器具なので、デザインは無機質な印象を受けるかもしれません。特にシンプルにまとめている部屋だと目立ってしまう可能性があるため、部屋のコーディネートと合わせて検討するのがおすすめです。

ダクトレールと合わせて使うべき照明とは?

ダクトレールを使えば部屋の照明が一変するとお話ししましたが、ダクトレールにはどのような天井照明を合わせるのがいいのでしょうか。合わせて使われる照明として代表的なのがペンダントライトとスポットライトです。

ペンダントライト

ペンダントライトはコードやチェーンで天井から吊り下げるタイプの照明。デザインのバリエーションが豊富なのが特徴で、使用する場所やインテリアのテイストに合わせて好きなものを設置することができます。ランプシェードがあるものだと光の届く範囲が限られますが、ガラスや和紙など光を透過する素材のシェードにすれば、部屋全体を柔らかく照らすことも可能です。

スポットライト

特定の場所を集中的に照らすことができるスポットライトは、ダクトレールとセットで使うのが基本。ダクトレールに複数設置すれば、明るくしたい場所を効率的に照らすことができます。照らす方向を変えられるタイプのものであれば、よりきめ細やかに照らす場所を限定可能。あえて壁に向けて間接照明代わりに使うという方法もあります。

ダクトレールを取り入れた事例をご紹介

それでは、実際にダクトレールを取り入れたリノベーション事例を3つご紹介しましょう。

間接照明代わりのスポットライト

1つ目の事例は、一般的なシーリングライトとダクトレール照明を組み合わせたこちらの部屋。両サイドのダクトレールに取り付けたスポットライトで壁を照らすことにより、空間の広がりを感じさせてくれます。ダクトレール照明を間接照明代わりに使うことで、空間全体が明るく開放的な印象になっていますね。

(事例:リノベ不動産「子育てしやすいリビング」)

主役級のスポットライト

サブ照明として用いられることの多いスポットライトをメイン照明として使用しているのが2つ目の事例。2列のダクトレールに複数のスポットライトが取り付けられていて、それぞれの角度を上手く調節することで部屋全体を明るく照らします。シーリングライト以外の照明も複数組み合わせることによって、十分メイン照明として機能するのです。

(事例:リノベ不動産「程よい距離感で、快適に。」)

ダクトレールもインテリア

3つ目にご紹介する部屋はロの字のダクトレールが特徴。モルタル仕上げのシンプルな天井に設置されたブラックのダクトレールは、インテリアの一部と言っていいほど存在感があります。リビングはスポットライト、ダイニングはペンダントライトと使い分けることで、それぞれの空間を特徴づけているのもポイントですね。

(事例:リノベ不動産「消えろ!生活感!!」)

まとめ

ダクトレール照明を活用することで、よくあるシーリングライトでは実現できないこだわりの照明を自宅に取り入れることができます。ダクトレールとペンダントライト、スポットライトを上手に組み合わせて、他にはない空間づくりを目指してみてはいかがでしょうか。

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