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外壁リフォームその前に!規模と耐用年数を考えよう

家の顔ともいえる外壁。お家を買うと「外壁の耐用年数はどれくらいなのか」、「いつリフォームを行うべきか」などの知識も必要になってきますね。実は外壁の耐用年数は塗料や素材で異なるため、それぞれの家で外壁リフォームの時期は異なります。工期や費用も工事の方法が関わるため、家のリフォーム規模を把握し、備えておくと良いでしょう。

この記事では、外壁の耐用年数からリフォームの規模やタイミングについてお伝えしていきます。

外壁が劣化する理由とは

外壁リフォームについて理解するためには、外壁が劣化する理由を知ることが大切です。外壁が劣化する理由は大きく分けて二つあります。一つ目は雨や風、紫外線などの外的要因です。紫外線が当たりやすい南側の壁は他の方角の壁に比べて劣化していることが多くあります。北側は湿気が溜まりやすいため、カビや結露が劣化の原因になることがあります。劣化の原因の二つ目は経年劣化といわれるものです。年数が経つにつれて建物や外壁自体が劣化することです。経年劣化は、雨漏りなどの他のトラブルを引き起こす原因になるため、計画的にリフォームを計画することをおすすめします。

外壁の耐用年数は10~20年

外壁のリフォーム計画を練る上で気になるのは外壁の耐用年数です。外壁の耐用年数は、外壁の部位や塗料によって異なります。耐用年数がある外壁の部位は塗装部分・外壁材・コーキングの3つの部位です。最も耐用年数が短い部位にあわせて外壁リフォームを行うと良いでしょう。各部位ごとの耐用年数を解説します。

塗装部分の耐用年数は?

塗装部分の耐用年数は塗料によって異なりますが、10~20年が目安と言われています。塗料は4種類で、価格・耐用性・施工性のバランスがとれているウレタン塗料、防水性・遮熱性に優れているフッ素系塗料、耐用性とコストバランスの良いシリコン塗料、耐候性の高いラジカル塗料があります。

耐用年数は、ウレタン塗料は6~10年、シリコン塗料は8~15年、ラジカル塗料は12~15年、フッ素系塗料15~20年です。各塗料メーカーが耐用年数を発表しているので、リフォームを行う際は実際に使われている塗料の耐用年数を調べておきましょう。

外壁材の耐用年数は?

外壁材は外壁塗料を塗る下地の部分です。外壁に使う下地は主に、モルタル、サイディング、タイルの3種類です。いずれも20~50年程で取り換える必要があります。モルタルやサイディングは新築時に塗装をしますが、タイルは塗装をしていない場合もあります。タイルに塗装をする場合は、その後も定期的に塗り直しをする必要があるため、リフォームの方法に注意が必要です。

コーキングの耐用年数は?

コーキングは、外壁材の目地や窓際などに使われているゴム状の部分です。7~10年ごとに交換が必要なコーキングは外壁の中で最も耐用年数が短い素材です。そのため、壁全体のリフォームの時だけではなく、コーキングのみ補修する場合も多くあります。コーキングの補修を怠ると、外壁材がダメージを受けることがあるので、しっかりチェックすることが大切です。ひび割れや剥離を見つけた場合には、リフォームを行いましょう。

(出典:株式会社じげん「外壁塗装の耐用年数は30年?実際の耐用年数を塗料・外壁別に解説!寿命を延ばす対策も解説 https://pronuri.com/articles/2239

外壁リフォームの規模はどれくらい?

外壁リフォームは規模が大きい場合が多いので、工期や費用が気になりますよね。外壁リフォームには大きくわけて3種類あります。部分的な修繕を行う補修工事、外壁全体の塗りなおしを行う塗装工事、壁全体を新調する新装工事です。工事の規模や費用は一般的に、補修工事、塗装工事、新装工事の順で大きくなります。それぞれについて詳しく解説していきます。

補修工事

補修工事は外壁のコーキングの劣化やひび割れの補修などが行われます。コーキングは劣化したものの上に新しいものを重ねる増し打ちと既存のコーキングを撤去して新しくコーキングを打つ打ち替えがあります。ひび割れを補修工事で対応する場合は、主にコーキング材を注入した上に塗装を行う方法がとられます。補修工事のみの場合には工期は約1週間を見積もっておくと良いでしょう。補修が必要な箇所によっては、足場を設置したり、洗浄が必要です。費用は補修が必要な箇所や方法によって異なりますが、20~50万円程度と考えておく必要があります。

塗装工事

雨風や紫外線からダメージを受けてた外壁全体に塗装を行う工事です。塗装工事は足場を設置し、外壁全体を洗浄してから行われます。下塗り、中塗り、上塗りがあり、最後に点検を行います。作業の間には休日も挟まれるため、工期は2週間ほど見積もっておきましょう。費用は平均100万円程ですが、塗装の種類と工事面積によって異なります。塗料によって耐用年数が異なるため、一度の費用だけではなく塗り替えが必要になる回数を考えて塗料を選ぶと良いでしょう。

新装工事

外壁全体の劣化が激しい場合には、新装工事を行います。既存の外壁の上に重ね塗りをするカバー工事と外壁材を新しいものに張り替える張り替え工事があります。一般的にカバー工事の方が工期が短く費用も安くなります。工期は短くても10日以上かかり、長くかかる場合には1ヶ月程必要です。費用相場は150万~300万円。費用には外壁材の費用以外にも足場代や養成費用、解体費用などが含まれています。

(出典:HAGS 「外壁リフォームの費用はどれくらい?工事費用別に相場を徹底解説します」https://hags-ec.com/column/how-much-money-do-you-have-on-the-outside-coverthe-market-will-be-fully-explained-by-the-type-of-construction-work/

まとめ

外壁のダメージは家全体の耐用性にかかわります。外壁の耐用年数や外壁リフォームの規模をあらかじめ確認しておくことでスムーズに外壁リフォームが行えます。ご自宅の壁の傷み具合だけではなく、外壁の種類や塗料によって工事方法は変わってくるので、外壁がきれいなうちにリフォーム計画をたてておくのがおすすめです。外壁は定期的にチェックしてリフォームについて考えておきましょう。

 

writing:石川聡美