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猫好きがリフォームする際に覚えておきたい4つのポイント

猫好きの方にとって、猫は大切な家族の一員とも言える存在。幸せや喜びを与えてくれるパートナーと、いつまでも楽しく暮らしたいと思うのではないでしょうか。

一般的な住宅は、猫にとって暮らしやすいように設計されていません。猫が快適に暮らせるようにするためにも、適切なタイミングでリフォームを検討してはいかがでしょうか。そこで今回の記事では、猫好きの方がリフォームする際に覚えておきたい4つのポイントについてご紹介します。

猫好きがリフォームする際に覚えておきたい4つのポイント

人間にとって快適な環境でも、猫にとってはストレスに感じる場合もあります。リフォームをする際には、猫の習性や性格を理解しておくことが大切とされます。ここでは、猫好きの方がリフォームをする際に覚えておきたい4つのポイントを紹介します。

猫の行動範囲を意識する

猫は単独で行動する習性をもつ動物です。移動する際にも、他の猫と一緒には行動しません。また、猫は他の動物に比べると行動範囲は狭く、オス猫で200m~500m、メス猫はオス猫の10分の1と言われています。

さらに、猫は好奇心旺盛な性格が特徴でもあります。窓から外の景色を眺めていると、そこに行きたくなるという習性も持っています。猫を飼うときには、外の景色が見えすぎないように工夫するとよいでしょう。

(参考:ねこちゃんホンポ「猫の行動範囲にかかわる要素とお出かけの理由」)

広さよりも高さを重視する

猫の行動範囲は狭めとご紹介しました。加えて、上にのぼる行動を好みます。高い場所は大好きです。猫は安全なところにいたい、いつも優位に立ちたいという本能も持っており、さらに高い場所でくつろぐ習性もあります。

猫を飼うときにはできるだけ足場を設けておくことをおすすめします。天井の近くに猫がくつろげるスペースを設置しておけば、猫にとって居心地よい場所になるでしょう。

メンテナンスがしやすい設計にする

猫の行動のひとつに爪とぎがあります。爪は獲物を捕らえたり自分自身を敵から守るためるために必要なもの。古くなった爪のさやを剥がすために爪とぎをしているのです。

猫は壁や床などを使って定期的に爪とぎをします。快適な状態を保つためにも、爪とぎなどで傷がついたら、新しい壁紙に貼り替えたり、フロアマットを設置したりするのがおすすめです。

優先順位を決めておく

リフォームをする際には優先順位をつけておきましょう。全てのアイデアを取り入れてしまうと、予算オーバーになってしまうこともあります。猫にとって、どのくらい必要なリフォームなのかを見極めながら、リフォーム内容を選ぶのがよいでしょう。

快適な環境を構築するための4つのアイデア

リフォームを計画する際には、人の目線だけではなく猫の目線でも考えてみましょう。人と猫が楽しく共存できる暮らし作りをイメージしてみませんか。ここでは、快適な環境を構築するための4つのアイデアをご紹介します。

フローリングからペット用のクッションフロアに変更する

床のリフォームをお考えの方は、フローリングからペット用のクッションフロアへの張り替えを検討しましょう。フローリングは摩擦に強いというメリットがありますが、水に弱いというデメリットもあります。

猫がオシッコをすると、床材が膨張したり変色したりする恐れもあるでしょう。ペット用のクッションフロアなら猫がオシッコをしても簡単に拭き取れるので、汚れやニオイも床に残りません。表面は爪による傷がつかないようにコーティング処理されているので、安心して使えます。

爪とぎ対策にはペット用壁紙や腰壁シートがおすすめ

壁のリフォームをお考えの方は、通常の壁からペット用壁紙や腰壁シートへの変更を検討しましょう。通常の壁紙よりも厚くなっており、表面には引っ掛け傷がつきにくい加工を施しています。

猫は爪とぎが難しいと分かると、興味を持たなくなる習性もあります。猫の爪とぎにお悩みの方は、ペット用壁紙や腰壁シートを試してみましょう。

玄関と居間との間にドアを設置する

猫好きの方であれば、ドアの隙間から猫が外に出そうになってドキッとした経験をお持ちではないでしょうか。猫は好奇心が旺盛なのですぐに外に出ようとしますが、外の世界には交通事故や他の動物との接触の危険もあります。

猫の急な飛び出しを防ぐために、玄関と居間との間にはドアを設置するとよいでしょう。ドアを設置すれば玄関からの脱走を防げますし、いたずらされそうな物も玄関に安心して置けますね。

猫がリラックスできる場所を設ける

人と猫が共存できる暮らしを構築するために、猫がリラックスできる場所を設けておきましょう。キャットウォークやキャットタワーなどを設置しておけば、猫が自由に遊べたりくつろいだりする空間も生まれます。

キャットウォークを設置する場合、猫が走れない距離でキャットウォークを作るようにしましょう。長い直線のキャットウォークを取り付けると、猫が走ってしまい落下事故につながりかねません。高い場所には滑り止めを設置するなど、安全に配慮しましょう。

まとめ

猫好きの方がリフォームをする際に押さえておきたいポイントを4つご紹介ました。猫の行動範囲、高さ、メンテナンスのしやすさ、そしてこれらを優先順位をつけて検討すること です。玄関と居間との間にドアを設置する、ペット用のクッションフロアを使用するなど、猫の安全や快適性も配慮したリフォームをすれば毎日の生活がより楽しくなるでしょう。