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人気の団地リフォーム・リノベーション〜物件の選び方や注意点を一挙紹介!

高度経済成長期を中心に、郊外における人口増加に対応するため、建設が進んだ団地。今では老朽化が目立ち、少しノスタルジックな雰囲気を感じさせるものも多いですが、そんな団地をリフォーム・リノベーションして、快適な住まいを手に入れるライフスタイルが人気となっています。

そこで今回は、団地リフォーム・リノベーションを検討する際の、物件・業者の選び方や注意点について、詳しく解説していきます。

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団地リフォーム・リノベーションが人気の理由とは

まずは、なぜ団地リフォーム・リノベーションが人気となっているのか、主な理由を3つ見ていきましょう。

1つ目の理由として、団地は比較的物件価格が安いことが挙げられます。中古物件をリノベーションする場合、物件価格をいかに抑えられるかが、全体のコストに直結します。団地は高度経済成長期頃に建てられたものが多く、築古であるため、物件価格がリーズナブルなのが大きな魅力です。

築古となると耐震性が気になるものですが、一般的な団地は、壁式構造という建物構造で造られているケースが多く、今の耐震基準と比較しても十分な強度を持っています。これが、団地リフォーム・リノベーションが人気の2つ目の理由です。

3つ目の理由としては、団地特有の立地や環境の良さが挙げられます。団地は、大規模住宅地として開発されているケースも多く、住まいとともにスーパー、学校、郵便局、商店街などの生活利便施設が、まとまって整備されているのが特徴です。バス路線や鉄道駅などが一緒に整備されている場合、交通の便も良好でしょう。

また、団地は土地に対して余裕を持った配棟計画になっていて、間には緑地や公園が整備されています。こうした自然豊かでゆとりある環境も、団地そのものが持つ魅力の一つなのです。

リノベーション向き団地物件の選び方のポイント

続いては、リフォーム・リノベーションを目的として団地物件を選ぶ際、注目すべきポイントを紹介していきましょう。

間取り変更したいなら建物構造に注目

先ほど少し触れたとおり、大半の団地は壁式構造という構造で建てられています。壁式構造とは、コンクリートの壁によって建物全体を支える構造のこと。

築古であっても十分な強度を保てるというのはメリットなのですが、部屋と部屋の間にある間仕切り壁も、「耐力壁」という建物を支えるために必要な壁であるケースが多く、取り払うのが難しい可能性があります。2つの部屋をつなげて1つの部屋にしたい、隣の和室を壊して広いリビングにしたいなど、間取り変更を検討している場合は、部屋内の壁を取り除けるのか事前に確認しておきましょう。

団地でよくある間取り〜正方形型と長方形型〜

一般的なマンションでは、共用部の外廊下に各住戸の玄関があり、外廊下の反対に向かって縦長に延びる「長方形型」の間取りが多くなっています。玄関から続く廊下に沿って各部屋が配置され、突き当たりにLDKがあるという間取りです。奥まで日差しが届きにくかったり、風通しが確保しにくかったりといったデメリットがある一方、個室ごとのプライバシーを保ちやすいのは魅力と言えるでしょう。

一方、団地では、「正方形型」の間取りがよく見られます。外階段に面して、各階左右1戸ずつ住戸があり、外廊下という概念がありません。正方形をした間取りは、外廊下がない分、どちらの方角にも窓があるのが魅力です。ただ、部屋がゆるやかにつながっているため、長方形型ほどプライベート感は演出できません。

このように、正方形型と長方形型には、それぞれメリット・デメリットがあることから、思い描くライフスタイルに合わせてどちらの間取りがよいか、検討するのがおすすめです。

築年数と耐震性

繰り返しになりますが、団地は、現在の新耐震基準がスタートした1981年以前に建てられたものも多く、新耐震基準を満たしていない物件もあります。一般のマンションより頑丈な構造となっているので、築古でも耐震性に問題がないケースがほとんどと考えられますが、心配であれば、あらかじめ販売元の不動産会社にしっかりと確認するようにしましょう。

団地リノベーションにおける業者の選び方のポイント

物件の選び方と合わせて確認しておきたいのが、業者の選び方です。ここからは、団地リノベーションにおける業者の選び方について3つのポイントを見ていきます。

団地での施工実績のある業者を選ぶ

団地は、建物構造が通常のマンションと異なったり、特有の団地規約で工事などが制限されていたりといったケースがあり、リノベーションには一定の経験や知識が必要とされます。

たとえば、壁式構造のため耐力壁は取り除けないと紹介しましたが、下がり天井を駆使して最大限開放的な空間を実現するなど、希望をできる限り叶える方法はあるかもしれません。団地リノベーションを検討する際には、過去に団地を手がけた実績のある業者を選ぶとよいでしょう。

リノベーションに対する考え方がマッチする業者を選ぶ

団地の多くは、建物だけでなく間取りも古い仕様となっていて、現在のライフスタイルからすると使いにくい場合があります。団地リフォーム・リノベーションでは、現代のライフスタイルに合った形に、アップグレードすることも求められるでしょう。

団地リノベーションを成功させるためには、自身のリノベーションプランを細かく決めておき、それを実現できる業者を選ぶようにしましょう。希望する内容を正確に汲み取り、実現が難しい場合には、代替案を示してくれる業者であれば、なお良しです。

アフターサービスがしっかりしている業者を選ぶ

これは団地リノベーションに限ったことではありませんが、アフターサービスが充実している業者を選ぶのも大切です。特に団地は、築年数が古い集合住宅であるため、リノベーション後に老朽化による問題が顕在化するケースが考えられます。リノベーション後に発生した問題についても、適切に対処してくれる業者に依頼することで、長く快適に住み続けられるでしょう。

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まとめ

リーズナブルに立地のよい物件が購入できる団地は、上手にリフォーム・リノベーションすれば、生活利便性の高い快適な住まいとなり得ます。団地は、一般的なマンションとは異なる特徴を持っているため、リフォーム・リノベーションを検討するにあたっては、自身の考えやライフスタイルにマッチした物件や業者を選ぶようにしましょう。