この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片付けクリエイターのはせがわあかねです。どうせ住むのなら、狭苦しい家よりも広い家がいい!そう思いますよね。しかし、土地を広げたり大幅に間取りを変更するのはなかなか難しいもの。そこで今回は、狭い部屋でも広々とした空間を叶えられるリノベアイデアと、部屋を広く感じさせるちょっとしたテクニックをご紹介します。
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広々空間を叶えるリノベアイデア
同じ広さの部屋でも、使う建具やモノの配置などで広く見えたり狭く見えたりと感じ方は変わります。それでは、実際のリノベーションアイデアを覗いてみましょう。
1)ガラス扉で視界をクリアに
近年、リノベーションでも人気のガラスの仕切り扉。従来の扉と比べ圧迫感がなく、視界がクリアになるので開放感が生まれます。
また、写真では全面にスライド扉を設けていますが、部屋を仕切る壁の一部に窓を埋め込んだ『室内窓』も空間に各戸“抜け感”を出せる工夫のひとつです。
部屋が広く感じられる上に、簡単に海外風のおしゃれな雰囲気をプラスできるでしょう。
2)あえて壁付けしたキッチン
人気の『アイランド型』でも『L字型』でもなく、あえて壁付けのキッチンを採用することでリビングダイニングのスペースを広く取っている例です。リビングダイニングと空間は共有していますが、床材が違うことでメリハリがありますね。
存在感の出やすい冷蔵庫が壁の中にすっぽりと収まっていることも、スッキリとした印象を与えている大きなポイントです。
3)小ワザのある入り口
左側に見えるドアの奥が洗面所。よく見ると入り口が斜めに切り込まれています。これこそが、空間を広く感じさせる小ワザなのです。入り口が斜めになっていることで、隣接する空間にゆとりが生まれ、コンパクトな玄関も最大限に広く使うことができています。
この事例の他、玄関の上がり框を斜めに施工し視覚的な広さを確保している事例もあります。
4)フローリングは張り方にもこだわりを
こちらの事例は、玄関、廊下、リビングと全て同じ床材を使用しています。同じ素材で且つ縦方向にフローリングを張ることで、どこまでも続くような奥行きを感じられますね。
また、側面のシューズボックス下にも空間があり、そこに照明を仕込むことで広さを演出しています。
今すぐできる!部屋を広く感じさせるテクニック
部屋を広く感じさせるためには、上記で紹介したような施工が必須というわけではありません。ここでは、リノベーションをしなくても今すぐにチャレンジできるテクニックをご紹介します。
1)色を統一して開放感UP
空間を広く感じさせるのに効果的なのが『色』です。膨張色と言われる、白・ベージュ・アイボリーなどの薄い色を全体に使用することで、狭い空間でも広がりを感じることができます。
2)アクセントで視線を誘導
フォーカルポイント(視線が集まる場所)を作ることで、意図的に視線を奥へと誘導でき、空間に奥行きを感じさせられますよ。
この写真の場合、廊下突き当たりのグレーの壁がフォーカルポイントとなっています。観葉植物や絵画、オブジェなど、インテリアを配置する際にはフォーカルポイントを意識しましょう。
3)家具は脚のついたものを選ぶ
できるだけ床が見えるようにすることで部屋が広く見えます。ですから、家具は直置きタイプのものより、断然『脚つき』がオススメ。また、その脚も線が細めの華奢なデザインだと、更に部屋が広く感じられます。お掃除もしやすくて一石二鳥です!
まとめ
部屋が広く感じられる家には、“視界が部屋の奥まで抜ける”ような工夫がされていることがわかりましたね!自分自身で広さの感じ方をコントロールできるようになると、暮らしがもっと楽しくなりますよ!今住んでいる部屋を少しでも広く見せたいと思っている、または今後リノベーションの予定がある場合には是非参考にしてみてください。
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