Column

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

最近のリノベーションで人気の土間収納ですが、収納棚を設置して立派な収納スペースを設けることをはじめ、自転車の置ける広さにしたり、観葉植物を置いてみたりと、フレキシブルにレイアウトできるのが魅力です。

この記事では、土間収納と間取りについて、実際のリノベーション事例を4点取り上げながらご紹介します。

事例:vol.24【リノベ|インタビュー】グリーンが映える、木とモルタルとアイアンの家。アパレルな二人のオシャレDIY。

事例1:大胆に間取り変更!ショップライクな大容量収納を実現

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方 アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

こちらの土間収納は、ショップのような大容量のオープン収納を実現しています。収納を作るときにこだわったのは使用するアイテムの「線の細さ」。アイアンバーも棚受けも細いものを採用しています。それによりスタイリッシュな空間に仕上げています。

仕上げとしては、土間コンクリートに表面モルタル仕上げが一般的です。モルタルは床表面が滑らかになりお掃除やお手入れしやすくなるのが特徴です。こちらの事例では、土間からリビングへと空間が繋がっているのですが、この土間コンクリートに合わせて、天井もLDK全体までコンクリート打ちっぱなしにしています。

LDK画像になりますが、ビフォー&アフターを見てわかるように、天井板をなくし壁を取り払うことにより、広々とした大きな空間が生まれています。土間からLDKまで続く一つの空間は、シンプルでありながらも細部までこだわりったスタイリッシュなデザインが魅力です。

事例:vol.23【リノベ|インタビュー】ひと続きの土間とリビング、こだわりを集めたシンプルな家

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

土間には収納棚のほか、アイアンバーや内窓なども設置して明るい雰囲気を創り出しています。
壁の塗装は白色と、天井のグレー及びステンレスのシルバーとともにスタイリッシュなコントラストを表現していますね。
奥には観葉植物を設置すると、ゆったりとくつろげる空間を演出することが可能です。

事例2:土間に書棚!?スポットライトで広がるインテリ空間

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

土間収納は靴や傘を収納するためのもの?といった先入観を見事に覆したのがこちらの事例です。土間に何と!本棚を設置しています。仕事柄本の数が多いということで、土間に本の収納場所を設置しました。

実は土間は通気性が良いため、湿気に弱い本にはもってこいの収納場所だったのです。天井にはダクトレール照明を使い、左側の壁上にはアイアンバーを取り付けてスタイリッシュな空間を演出しています。本を収納すれば、スポットライトからの光りまると相まって、まるで図書館にいるかのような錯覚に陥りそうですね。

間取りとしては、部屋全体がやや斜め向きで導線効率が考えられています。一般的な長方形の土間とは違い、台形状の土間にすることで入口から見れば広々とした印象を与えています。そこに「収納」という機能を持たせ、ゆっくり本を選んだり、椅子を置いて読みふけったりも可能な癒しの空間に仕上がりました。

事例:土間に書棚と、夜景Viewの非日常感MIXな家

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

例3:自転車や観葉植物も置ける土間の魅力

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

土間は、収納スペースとしての機能を持たせつつ、同時にくつろぎながら一時を過ごす空間としても使用することができます。

例えば、こちらの事例では自転車を置けるほどの土間スペースに大きな棚を設置して、お好みのフォトフレームなどを飾っています。ここからはバルコニーに出ることも可能。もとの間取りでは、居室だった部分を土間に変え、趣味を堪能する部屋へとリノベーションしています。

広くなった土間にはインテリアも気に入ったものを。手前には観葉植物を設置して、和やかな土間空間を演出していますね。窓からのそよ風に寄り添いながら、ここでコーヒーを嗜むのも贅沢なひと時になるのでしょう。

事例:土間の良さは、住むとわかる。

リノベーションで大変身する玄関収納

アイディアで広がる土間収納と間取りの考え方

リノベーションではマンションをまるっとリデザインします。この事例のようにライフスタイルや好みに合わせて、間取りを変えたり、収納を作ったりすることが可能です。

こちらは室内でありながら一風変わったレンガ造りの土間で、その名も「ブルックリンスタイル」。壁一面のレンガ何とも言えないレトロな感じを醸し出しながらも、天井のダクトレール照明のモダンさと上手く調和しているところが魅力的です。

この土間には愛用の自転車を2台収納する広さがあります。自慢の愛車を大切に収納できるだけでなく、お手入れも可能な空間を実現しました。靴棚はオープン収納ですが、埋め込み式ですっきり収まっています。奥まで通る際にも靴棚の角にぶつかるといったアクシデントもなく導線がスムーズな点も魅力です。

事例:Brooklyn Style〜大好きな自転車と暮らす家

まとめ

土間収納は、収納するモノによりそのスペースの取り方や間取りも変わってきます。
靴や傘だけでなく、本や自転車といったお気に入りのモノを土間に収納すると、この空間全体に対して一段と愛着がわいてくるものです。

せっかく造るのでしたら、いつまでもそこにいたい!と思えるような土間空間に仕上げたいものですね。