誰でもわかるリノベ用語集102

■養生

「養生」（ようじょう）とは、家具の運搬や塗装作業などの際に、運搬物や周囲の汚損を防ぐためにブルーシートで保護したり、塗装の際に塗料がかからないようにするため、マスキングテープで覆うことなどを言います。

各辞書・辞典からの解説

「養生」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

（１）「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「養生」とは、１つ目の意味が「生活に留意して健康の増進を図ること」、２つ目の意味が「 病気の回復につとめること。保養」、3つ目の意味が「打ち込んだコンクリートやモルタルが十分に硬化するように、低温・乾燥・衝撃などから保護する作業」、4つ目の意味が「家具の運搬や塗装作業などの際に、運搬物や周囲の汚損を防ぐために布や板などで保護すること」となっています。

（２）「リフォーム用語集」より
「リフォーム用語集」において「養生」とは「部材の保管・輸送の時に、雨や風などから保護し、傷や汚れが付かないように、ブルーシートなどで覆うこと」と説明されています。塗装の際は、「塗装面以外の面に塗料がかからないようにシートやマスキングテープなどで覆うこと」を養生といいます。

（３）「不動産用語辞典」より
「不動産用語辞典」において「養生」とは、以下のような文章で説明がされています。
「工事中先に完成した部分・部材が、工事・立入等で損傷・ダメージを受けたり汚れてしまったりすることを防ぐため、カーペットなどの保護材で覆うことです。」

さらに、「建物の取り壊し・撤去による部材等の散乱・落下により、隣接する建物がダメージを受けないよう、保護をかけることも意味しています。」

（１）〜（３）を合わせてみると、リフォームやリノベーションにおいて「養生」とは「傷がつかないようブルーシートなどで覆うこと」であり、「塗料がかからないためにマスキングテープなどで覆うこと」も含まれるということがおわかりいただけたと思います。