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階段リフォームリノベーションで参考にしたい事例6選

メゾネット物件や2階建て以上の物件において、上下階をつなぐ動線として重要なのが階段です。機能として外すことができない階段だからこそ、機能性や安全性だけでなくデザインにもこだわりたいもの。そこで今回は、階段のリフォーム・リノベーションを検討する際に参考にしたい、おしゃれ階段の事例を6つ紹介していきます。

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事例1:無垢材の手すりが味の階段

1つ目に紹介するのは、木の温もりが印象的なこちらの階段。階段の踏み板と手すりには、木目が美しいオークの無垢材を使用しています。シンプルで機能的な階段でありながら、無垢材ならではの温かさが心地よい空間を演出しているのです。

この階段でもう1つ注目したいのが手すりの形状。多くの階段で手すりは握りやすい曲線になっていますが、この家ではあえて角材をそのまま使用しています。階段の傾斜に合わせて手すりの角度を変えることにより、手すりも1つのインテリアとして存在感を発揮していますね。「遊べる」部分が限られている階段において、手すりで雰囲気を大きく変えられることがわかる好例です。

・事例:vol.69【戸建てリノベ|インタビュー】吹き抜けのあるリビングで、天井にもウッドパネル。木に包まれる暮らし

事例2:ポップな色合いで階上へ真っ直ぐな階段

「ポップでカッコいい」がテーマのリノベーションにおいて、側面が鮮やかなターコイズブルーのアクセントクロスで彩られた真っ直ぐな階段が存在感を放っています。階上に向かう途中にはロフトスペースも設けられており、階段を中心に縦空間を上手く活用することで、限られたスペースを最大限活用しているのです。

階段自体は木の踏み板に黒の手すりというシンプルな作りですが、遮るもののない直線的な形状は空間のアクセントになっています。

・事例:豊見城住宅リノベーション

事例3:築70年の階段が生まれ変わる

築古物件では、階段の傾斜がきつく安全性に問題があることもしばしば。しかし、階段の位置を大きく変えることは構造的に難しいため、同じ空間の中でいかに機能性とデザイン性を確保するかが大切になります。こちらの写真は、築70年の築古物件リノベーションにおける施工前の階段の様子。日本家屋の階段にありがちな傾斜のきつさと暗さが目立ちます。

そして、こちらがリノベーション後の様子。みごと緩やかで開放的な階段に生まれ変わりました。空間を区切らずスケルトン階段にすることで、階段裏のスペースにも光が差し込むようになり、部屋全体が明るい印象になっています。階段のデザインは生活空間全体の快適性も左右するのです。

事例4:木の温もりとペンダントライトがおしゃれな階段

戸建リノベーションの場合、マンションのリノベーションと異なり、さまざまな箇所を自分好みに変えられるのがメリット。階段も例外ではなく、場所こそ変えるのは難しいものの、比較的自由にデザインを決めることができます。

4つ目はそんな戸建リノベーションのメリットを存分に感じられる事例です。温もりのある無垢材の踏み板に合わせ、片側の壁一面と天井にも無垢材を採用。窓から入る日の光を受けて、明るく温もりのある空間です。天井から下がっているモザイクタイル調のおしゃれなペンダントライトも、空間の特別感を演出していますね。

・事例:戸建リノベはいかがですか。

事例5:宙に浮いたような主役級の階段

2階に行く動線をどうするかは、家族のライフスタイルを左右する大きなポイント。玄関からリビングを介さずに階段に行く動線にすると、それぞれのプライベートを尊重する作りになります。一方、こちらの部屋のように階段をリビングに設ければ帰宅・外出する時には必ずリビングを通過するため、自然と家族同士のコミュニケーションが生まれるのです。

片持ちのスケルトン階段は、まるで宙に浮いているかのような存在感。リビングの大きな吹き抜け空間を真っ直ぐに上っていく姿からは、インテリアにおける主役の風格を感じさせます。この階段なら、上下の移動を通じて家族の絆が強まっていくことでしょう。

・事例:”TATE+YOKO”

事例6:階段は開放的なリビングにあるステージ

最後に紹介する家もリビングから見える場所に階段を設けた、家族同士のコミュニケーション重視の間取りが特徴。白とナチュラルな色合いの無垢材、グレーのタイル床をベースとしたシンプルで明るい空間の中、ぜいたくに空間を使用した折り返し階段がいいアクセントになっていますね。

折り返し階段の踊り場からはLDKを見渡すことができ、さながらLDKに設けられたステージのよう。手すりが細いので、階段の先にある窓との連続性もしっかりと確保しています。階段としての機能だけでなく、腰掛けたり家族との会話を楽しんだり、さまざまな用途に使える一つの生活空間として成立しているのです。

・事例:YKK AP×銀杏開発|中古戸建の最新リノベは新築以上!?耐震も断熱もデザインも◎【戸建リノベレポート!】

まとめ

今回は、階段リフォーム・リノベーションで参考にしたい6つの事例を紹介してきました。6つの事例を通して見ると、階段の形状とライフスタイルは大きく結びついていることがわかります。上下移動をどのように捉えるかによって、階段のあるべき姿は変わってくるのです。単に上下移動をするための空間としてだけでなく、家族のライフスタイルを象徴する空間として階段の姿を思い描いてみてはいかがでしょうか。

 

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