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「エマルジョン塗料(えるまじょんとりょう)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集499

■エルマジョン塗料(えるまじょんとりょう)

「エルマジョン塗料」とは「えるまじょんとりょう」と読みます。「エルマジョン塗料」とは塗料の主成分である樹脂や油を水中に入荷させた塗料のことです。

「エルマジョン」とは「乳化」を意味しており、油性の成分と水性の成分が混ざって状態のことを指しています。通常時では油性と水性が混ざり合うことはありません。

例えば、中華スープなどはスープの中に油が浮いています。スープの水分は油と混ざらないので分離した状態のままです。しかし、水と油はしっかりとかき回すと一時的に混じり合います。

クリーム、マヨネーズ、化粧品、バター、生クリームなど油と水が混ざり合ったエルマジョンの状態であると言えます。

エルマジョン塗料とは水性と油性が混ざり合った塗料です。水性の塗料には、よく伸びるので塗りやすいという特徴があります。一方で、油性の塗料は落ちにくいというメリットがあります。

エルマジョン塗料を使うと、水性塗料のように塗りやすく、油性塗料のように落ちにくいという2つのメリットが得られます。

エルマジョン塗料には水に油性の物質を混ぜ合わせた水性塗料と、溶剤に油性の物質を合わせた溶剤形塗料があります。溶剤形塗料は水に溶けにくく、溶けた場合でも安定しているというメリットがあります。

ただし、有機溶剤は人体に有害というデメリットもあるので、最近では水性塗料の方に人気が集まっています。

エルマジョン塗料は主に外壁で使われています。最近では防水機能や防火機能を備えたエルマジョン塗料も販売されています。

(参考:はじめての外壁塗装「エマルション塗料とは?硬化の仕組みと種類を徹底解説」)