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「施釉タイル(せゆうたいる)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集542

■施釉タイル(せゆうたいる)

「施釉タイル」とは「せゆうたいる」と読みます。「施釉タイル」とは、施釉したタイルのことです。施釉とはタイルなどの焼き物に釉薬をかけることで、水漏れや汚れを防いで、表面に光沢を出す効果があります。

建築で使用するタイルは、大きく分けて釉薬の施したタイプと施していないタイプに分けられます。施釉を施しているタイルは色ツヤや光沢が付いており、防水性にも優れているという特徴があります。一方で、施釉を施していないタイルは自然の色合いを楽しめるというメリットがあります。

施釉タイルにはさまざまな種類があり、特徴も異なります。主な施釉タイルは以下の通りです。

・ガラス釉
・透明釉
・貫入釉
・マット釉
・ブライト釉
・ラスター釉
・結晶釉

建築する住宅によっては1種類ではなく、いくつかの施釉タイルを組み合わせて施工するケースもあります。また、複数の釉薬を組み合わせた施釉タイルもあります。

施釉タイルは釉薬をかける回数や面状の違いによって表面の色が異なります。例えば種類の異なる釉薬を複数回かけた場合、まだらな模様に変化します。表面に凹凸がある場合、釉薬が流れて下地の色が透けて見えることもあります。

施釉タイルで使用する釉薬は粘土、長石、ガラスを作るときに使用する珪石などからできています。また、粘土はアルミナ、長石、シリカなどが成分に含まれています。釉薬はタイルの成分と似ており、タイルと一体化しやすいという特徴を持っています。

(参考:タイルライフコラム「すぐわかるタイルの基本 ~釉薬編~」)