書斎・ワークスペースは、自分専用に使えるプライベートなスペースであり、長い時間を過ごす場所であることもしばしば。それなら好みのテイストでまとめて、気分よく過ごせる空間にしたいと思いませんか。
今回は、書斎・ワークスペースの基本となる家具(デスク、チェア、収納)について、選び方や揃え方のアイデアを紹介していきます。
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書斎・ワークスペースに置く家具の基本。デスク、チェア、収納
書斎・ワークスペースに必要な家具を考えると、基本となるのは、デスク、チェア、収納といえるでしょう。デザインにこだわりつつ、実用性でも妥協したくないと思うのではないでしょうか。デスク、チェア、収納について、基本的なチェックポイントをおさえておきましょう。
デスク
デスクを選ぶなら、作業スペースとしてどのくらいの広さが必要なのか、はっきりさせることから始めます。書斎・ワークスペースに使える広さとの兼ね合いもありますが、基準となるデスクの大きさを知っていれば、より具体的なイメージをもって選ぶことができるでしょう。
一人で作業するワークスペースの場合、デスクの横幅は120cm程度、奥行きは50㎝程度あると良いとされています。
横幅120㎝は、パソコンを置いてその横に資料を広げ、飲み物のカップを置くことができるくらいのイメージです。奥行き50㎝は、デスクトップPCのモニターを奥に置き、手前にキーボードを置いてタイピングができるくらいで、デスク下では脚も伸ばせるサイズ感です。
ノートパソコンだけなら横幅60㎝、奥行き40㎝程度のスペースが取れれば作業できるので、デスクのタイプも選択肢が広がります。
身長や体格、作業スタイルなどによって、使いやすいサイズは変わってきますが、一つの目安として参考にしてみてください。
チェア
集中して資料を作ったり読書をしたりするなら、ひじ掛けのあるものがおすすめです。また、長時間の座り仕事なら、背中全体を支えてくれるハイバックや、蒸れにくいメッシュ素材など、機能面にこだわって疲れにくいものを選ぶのもよいでしょう。
家事などの間にワークスペースを使ったり、頻繁に立ったり座ったりを繰り返したりするスタイルなら、ひじ掛けや背あてがないデザインのチェアを選ぶのもいいかもしれません。左右どちらからでも座れて、使わないときにはデスク下にすっぽり収納でき、スペースも取りません。
収納
収納したいものの量を基準にすると、大きな収納が必要にあることもあります。しかし、大きな収納を置いて書斎・ワークスペースやその周辺の空間が使いにくくなってはストレスの原因にもなります。収納家具は、使える広さと収納力のバランスを考えて選びたいところです。
本や資料が中心なら、収納棚が基本となるでしょう。オープンタイプなら圧迫感が出にくく、扉を開け閉めするスペースも必要ありません。小物類を収納するなら、引き出し付きのデスクやデスク下におけるキャビネットを利用すると、よりコンパクトにまとまります。
造作家具
ぴったりのサイズで作る造作家具で書斎・ワークスペースを仕上げることもできます。お部屋のスペースを無駄がなく活用でき、使う人に合わせたサイズにできるところが魅力と言えます。また、引き出しや扉付きの隠す収納を取り入れたり、照明やコンセントを組み込んだりと、デザインや機能面にこだわることもできます。
デメリットとして、取り替えたり修理したりすることが難しい点は、あらかじめ理解しておきましょう。
参考:a.flat「自宅に快適でおしゃれなワークスペースをつくるポイント 〜インテリア実例付き〜」
参考:Re:CENO Mag「幅・奥行をどう選ぶ?PC作業がはかどる、デスクの選び方とは。」
書斎・ワークスペースで家具のテイストを統一。こだわり空間の演出を
好みのテイストの書斎・ワークスペースに仕上げるためには、統一感をもって家具を揃えていきたいものです。ここでは、まとまり感のあるインテリアにするうえでの、家具選びのポイントを紹介していきます。
シリーズで揃える
気に入った家具がシリーズやセットで使えるラインナップになっているなら、シリーズで揃えてしまうのは、間違いのない方法とされます。プロのデザイナーが作り込んでいるのですから統一感もばっちり。
サイズや機能なども組み合わせしやすくなっていることがほとんどですから、使い勝手も期待できます。ただし、予算やお部屋の広さの関係で、シリーズ家具をそろえることが難しいこともあるでしょう。
カラーを揃える
空間全体の配色バランスが参考になります。インテリアの配色の基本として、ベースカラー75%、アソートカラー25%、アクセントカラー5%という配分にするとよいとされています。
壁や床・天井、同じ部屋にある他の家具なども含めて、色のバランスが整うように考えるので、同じカラーで家具を全て揃える必要はありません。チェアの座面やデスクの装飾などはアクセントカラーを取り入れるのもおしゃれです。
素材を揃える
家具に使われる素材を揃えることで、統一感を出すこともできます。
例えば木製の家具なら、白味が強く木目がきれいな明るい素材があればナチュラルスタイルや北欧スタイルに、ダークなカラーでユーズド感がある素材ならヴィンテージスタイルやインダストリアルスタイル、ブルックリンスタイルにもなるでしょう。
黒に塗装されたアイアンを使うとインダストリアルテイストが強まります。デスクの脚や壁面収納のブラケットなどが取り入れやすいかもしれません。
ステンレスのように光沢のあるメタリックな素材や透明度の高いガラスを使った家具なら、モダンだったり近未来的だったりする雰囲気のワークスペースを作ることもできそうです。
特徴的なデザインで揃える
家具に使われているデザイン上の特徴を意識して揃えるという方法もあります。
直線的でシンプルなデザインの家具を揃えればスタイリッシュな雰囲気に、柔らかい曲線が印象的な家具ならナチュラルや北欧的なテイストを表現できそうです。
また、繊細で優美なデコレーションが施されている家具でまとめれば、華やかさのあるヨーロピアン風のテイストやゴージャス感を醸し出す空間になるかもしれません。
参考:a.flat「2. インテリアのカラー組み合わせの基礎知識」
書斎・ワークスペースに使えるおすすめ家具
HAGSから、書斎・ワークスペースにおすすめの家具を紹介していきます。同じアイテムでもいくつかのテイストに合わせられることがありますので、いろいろな使い方、組み合わせ方をイメージしてみてください。
自然な木目をいかしたナチュラル感たっぷりこちらのデスクはオイル塗装で仕上げてあり、木のあたたかみを楽しむこともできます。ナチュラルテイストはもちろん、落ち着いた色味なのでビンテージ系やインダストリアル系のインテリアにも溶け込めるでしょう。
引き出しの取っ手に金属が使われておりアクセントになっています。実用面でも優秀で、深さの違う引き出しや、その背面にあるオープン収納で収納力も見込めます。
レザー風の生地にダイヤ型のキルティングがインパクト大のキャスター付きチェアです。使い込まれたような風合いでビンテージ感さえ漂います。インダストリアルなテイストやブルックリンスタイルにも使いたいチェアの一つです。
丸みのあるシルエットは北欧テイストにも。明るいベージュのカラーは、ホワイトやベージュのお部屋になじむことはもちろん、ダークな寒色系のお部屋ならアクセントとして使う方法もあります。
ブラックの塗装とスチールの質感で存在感のあるチェストです。公共施設や工場などのロッカーをイメージさせるデザインで、細部までこだわりを感じさせる仕上がりですね。インダストリアルテイストなどの男前インテリアに置けば、一気に雰囲気が出来上がりそうです。
まとめ
書斎・ワークスペースに置く家具として、デスク、チェア、収納を中心に、統一感のあるコーディネートを作るポイントを見てきました。
家具の色やサイズ選びは、スペース全体を見てバランスを取ることがコツとご理解いただけたかと思います。また、シリーズ家具でなくても、素材感や特徴的なデザインを意識して揃えていけば、まとまりのある空間に変えることもできるでしょう。
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