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サイディング外壁の耐用年数・リフォームの目安

外壁材として幅広く使用されているサイディングには、耐用年数があります。再塗装して大切に使っていても寿命は訪れ、大規模なリフォームが必要になるのです。

それでは耐用年数の目安はどれくらいでしょうか?ここでは高いシェアを持つ窯業系サイディングを中心に、耐用年数やリフォームの方法についてお話しします。

 

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窯業系サイディング外壁の耐用年数

外壁の仕上げ材、サイディングの中で最も普及しているのが「窯業系サイディング」。80%近くの新築住宅で使われているといいます。そんな窯業系サイディングの耐用年数は、業界団体「(社)日本窯業外装材協会」によると25〜30年とされています。

耐用年数が過ぎたならサイディングの張り替えや重ね張りといった、大規模リフォームの時期となります。

参考:(社)日本窯業外装材協会「統計データ」

窯業系サイディングには定期的な再塗装が必要

窯業系サイディングの耐用年数が25〜30年とはいえ、その間ノーメンテナンスでよいわけではありません。必要になるのは、下地を守るための再塗装。用いる塗料や環境で周期は変わりますが、定期的に再塗装しなければなりません。

さもなくば窯業系サイディングは、耐用年数まで持たないかもしれないのです。

窯業系サイディングに再塗装が必要な理由

塗装にはいくつか役割がありますが、窯業系サイディングの耐用年数だけに着目するなら、耐久性の向上が最も大きなものとなります。サイディングの表面に塗膜を作り、サイディング本体を水分から守ることで劣化を防ぎ、耐用年数まで使えるようにしてくれるのです。

窯業系サイディングの主原料であるセメントは、水分を含むと膨張し、放出すると収縮する特徴を持っています。膨張・収縮を繰り返すことで起こるのが劣化。ボード全体の反りや、つなぎ目の浮きが起こるのです。また吸収した水分がサイディングの内部で凍結すると、急激に膨張し割れやヒビの原因となります。

反りや浮き、割れ、ヒビが起こると、家の骨組み(躯体)にまで水分が達するようになります。腐食やシロアリの原因になり、家自体に深刻なダメージとなるでしょう。

サイディングの表面に触れると粉が付くようになったら、塗装の劣化のサインです。再塗装を検討してください。

 

金属サイディングの耐用年数

窯業系サイディングの次に、新築住宅で使われているのが金属サイディング。窯業系のシェアと合わせると、90%以上にもなるのです。金属サイディングはアルミやガルバリウム鋼板の上に塗装を施したものですが、大手メーカー「アイジー工業」によると、耐用年数は30年ほどだといいます。

金属サイディングも窯業系と同様に、表面保護のための塗装がほどこされていますが、焼付塗装を用いるなど塗膜が劣化しにくいことが特徴となっています。

とはいえ再塗装をおこなわなければ、サイディングの金属に腐食が起こります。耐用年数まで放置しておけば、家の躯体に悪影響を与えるのは窯業系サイディングと同じです。

参考:(社)日本窯業外装材協会「統計データ」
参考:アイジー工業社「アイジーサイディング」

 

耐用年数を過ぎたら外壁のリフォームの目安

窯業系サイディングも金属サイディングも、耐用年数を過ぎたころが外壁リフォームの目安となります。リフォームで用いられる工法は、重ね張りと張り替えの2種類ですが、それぞれメリット・デメリットがあるのです。

重ね張りによる外壁リフォーム

重ね張りとは今ある外壁の上から、新しくサイディングを張っていく方法。カバー工法とも呼ばれます。外壁が重くなりすぎるのを防ぐため、軽量な金属サイディングで重ね張りをしていくのが一般的です。

メリットは既存の外壁を撤去する必要がなく、費用が比較的抑えられるところ。外壁がもう一枚加わることで、断熱性や遮音性の向上が期待できるところです。

デメリットは外壁の厚みが増すことで、間近で見ると違和感があること。窓などの開口部やコーナー部の仕舞いに違和感はあらわれます。また重ね張り用の金属サイディングは、窯業系のものと比べると、デザインのバリエーションが乏しいこともデメリットといえるでしょう。

張り替えによる外壁リフォーム

張り替えとは既存の外壁を壊してから、新しいサイディングを張る方法です。重ね張りと異なり間近でも違和感がありませんし、窯業系サイディングの豊富なデザインの中から、新しいものを選ぶことができるメリットがあります。

デメリットは外壁の撤去費用がかかってしまうこと。重ね張りと比べると高額なリフォーム費用が必要になりますし、いくぶん工期も伸びてしまいます。

 

まとめ

素材がセメントでも金属でもサイディングには耐用年数があり、過ぎるころがリフォームの時期。重ね張りと張り替えという2つの方法がありますから、予算や好みに応じてお選びください。

とはいえ耐用期間まで、何もしなくてもよいわけではありません。サイディングの下地を守るために、定期的な再塗装が必要。おこなわないと、耐用年数までサイディングが持たないこともあり得ます。リフォームの時期を早めないためにも、サイディングの再塗装は忘れずにおこないましょう

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