Column

お風呂のリノベーション・リフォーム前に知っておきたい施工の流れを紹介!発注前に気をつけたいポイントは?

古くなってきたお風呂のリノベーションやリフォームをしようと思っても、どのような流れで施工したら良いのか、どんなことに注意した方がいいのか、分からないことだらけでしょう。

身近にリノベーション・リフォームした人が居ると、アドバイスを聞けますが、周りに居なければ、何から手をつけたら良いの分からず、戸惑ってしまいますね。

そこで、お風呂のリノベーション・リフォーム時の施工の流れから、気をつけたいポイントや、工事期間を短くするコツをご紹介します。

一般的なお風呂のリノベーション・リフォーム施工の流れ

まずは、一般的なお風呂のリノベーション・リフォーム施工の流れから確認しましょう。

  • 施工イメージの大枠を決める
  • 専門会社による現状確認後、見積もりを貰う
  • 工事日程の調整後、施工

となります。各項目を確認していきましょう。

 

・施工イメージの大枠を決める

まずは、お風呂をどんな雰囲気にしたいのか、使い勝手はどのようにしたいのか等、イメージの大枠を決めましょう。インターネットで「お風呂 リフォーム リノベーション」と画像検索してみるのも良いかもしれません。

なお、お風呂の仕様や予算面で、内容を変更しないといけないケースもあるので、あまりイメージを固めすぎないようにしましょう。

 

・専門会社による現状確認後、見積もりを貰う

イメージの大枠を決めたら、リフォーム・リノベーション会社に、連絡をして、お風呂の現状を見てもらいましょう。現状を見て貰う事で、どこをどのように施工した方が良いか、プロの目線でアドバイスを貰うことが出来ます。ここで、事前に考えていたイメージとのすり合わせを行い、施工内容を決定して、見積もりを貰います。

なお、1社だけの見積もりでは、適正価格なのかどうか判断出来ない為、最低でも2、3社から貰いましょう。そして、客観的に比較して、信頼出来そうだと感じた所にお願いしましょう。

 

・工事日程の調整後、施工

お願いする会社が決まった後は、工事日程を確認・決定する段階になります。工程日程の確認は、工事期間にも関連してくる為、しっかりと行います。

リノベーション・リフォーム工事は、
 養生
 解体・撤去
 給水・排水工事
 基礎コンクリート工事
 資材の搬入・組み立て
 大工・内装仕上げ
と、各工程に分かれています。

通常、全工程を同じ職人が行うのではなく、各工程を複数の職人が分担して行います。例えば、給水・排水工事は水道専門の職人、内装仕上げは内装専門の職人、といった分担となります。その為、各職人間の連携が上手く取れていないと、作業が滞ることもあります。

各工程で円滑に進む日程で組まれているか、工程表の確認はしっかり行いましょう。

もし、気になる点が見つかれば、遠慮せずに依頼した会社に相談しましょう。施工開始前であれば、無理のない工程で再調整してくれるでしょう。

参考:TOTO「浴室リフォームの工程・工期」

お風呂のリノベーション・リフォーム時に気をつけるポイント

続いて、お風呂のリノベーション・リフォーム時に気をつけるポイントについて解説します。

  • 工事期間中のお風呂について
  • 工事期間中の水の使用について
  • 騒音や近隣対応について

 

・お風呂使用について

お風呂の解体から行うので、工事期間中はお風呂の使用が出来なくなります。その為、お風呂に入れなくなる日数の確認と、その間のお風呂をどうするか事前に決めておくと良いでしょう。例えば、既存のユニットバスを新しいユニットバスに交換する際の目安は2〜6日です。

また、昔ながらの在来工法で作られたお風呂を、ユニットバスに交換する場合は、4〜8日が目安となります。どちらの工事も半日や1日では終わらないので、気をつけましょう。

参考:TOTO「浴室リフォームの工程・工期」

 

・工事期間中の水の使用について

お風呂以外の場所で、水を使用しても大丈夫かを確認しましょう。給水、排水設備の工事を行う為、状況によっては、お風呂以外でも水の使用が出来なくなるケースが考えられるからです。

 

・騒音や近隣対応について

解体や撤去作業により、騒音の発生が予想されます。マンションのみならず、戸建て建物の場合でも、工事の騒音による影響で、近隣の方から苦情が出るケースがあります。

もし、自身でトラブルに対応しなければならないとなると、負担が大きいので、施工を依頼した会社が、しっかり予防や対応をしてくれるのか、確認しましょう。

どんな時に施工期間が長くなる?

リノベーション・リフォーム工事では、お風呂の使用が制限されますし、騒音による近隣トラブルにも注意を払わなければなりません。施工期間が長くなればなるほど、自宅でお風呂に入れるようになる日が延びますし、近隣の事も気になってしまいます。その為、施工期間は必要最小限に抑えたい所です。

しかし、うっかりしてしまうと、工事期間が余計にかかってしまう場面があるので、気をつけたい点があります。それは、コンクリートが固まりにくい冬であったり、資材の搬入や設置がスムーズに行えなかったりする場合です。

コンクリートは徐々に固まり、次第に強度を強めていきますが、寒い時期だと固まるのに時間がかかります。その為、冬だと予定よりコンクリートが固まるのが遅くなってしまうことが想定されるので、寒さの厳しい時期は避けた方が良いでしょう。

また、お風呂のサイズ不適合や、ユニットバス等の資材搬入経路も事前に確認しておきたい所です。サイズが合わなかったり、搬入が上手く出来ないと、その対応に時間を使ってしまうので、気をつけましょう。

施工期間を短くするには?

では逆に、施工期間を短くするにはどうしたら良いのでしょうか。期間を短くしたいなら、コンクリートが固まりやすい暑い時期に日程を組んだり、週末を挟まないよう、月曜開始で施工を開始して貰ったりすると良いでしょう。

夏の暑い時期であれば、コンクリートが乾きやすく、次の工程に早く移れます。

また、一般的に、施工作業は日曜日を休みにする会社が多いです。マンションの場合だと、管理組合の規定で、土日の工事を制限されていることも想定されます。よって、施工の開始は、月曜開始で組んで貰うことをオススメします。月曜開始であれば、週末で工事が一旦ストップすることもないので、工期の短縮が期待出来ます。

まとめ

お風呂をリノベーション・リフォームする際の施工の流れを紹介しました。

仕上がりの大枠をイメージすることから始めて、見積もりや工事日程の調整など、行わなければならないことは、多々あります。その過程で、工事期間中のお風呂をどうするかの検討も必要になってきます。

準備の段階は大変かもしれませんが、工事完了後の生まれ変わったお風呂に入るのを楽しみに、乗り切りましょう。