フローリングのリノベーションをする際には、確認しておきたいポイントがいくつかあります。リノベーションする物件がマンションの場合は、希望のリノベーションができないことも。さらに、フローリングは、種類や張り方なども様々です。
こちらでは、フローリングのリノベーション前に知っておきたいポイントを5つにまとめてご紹介します。
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マンションの場合は管理規約をチェック
戸建て住宅ではリノベーションの自由度が比較的高いですが、マンションは制限がある場合が多いです。マンションには管理規約があり、リノベーションに関するルールが決められていることが多いでしょう。できる工事とできない工事があるため、事前に確認する必要があります。
フローリングやクッションフロア、フロアタイルなど床材には様々な種類がありますが、マンションによっては使えない床材もあります。フローリングへのリノベーションが可能な場合でも、遮音性能に決まりがあることも。よく確認をしてみましょう。自分で判断できない場合は、直接確認してみると安心です。
リノベーション前に管理組合への申請が必要であったり、工事を行う時間帯や曜日などの決まりがあったりする場合もあります。また、上下の階や隣の部屋などの、近くの住民へ事前に挨拶をしておくと安心です。工事の音や業者の出入りで迷惑をかけてしまうことが考えられるからです。一言あるかないかで印象は変わってくるでしょう。
フローリングの張り替え方法の違い
フローリングなどの床材を張り替える場合、その方法には大きく分けて「張り替え」と「重ね張り」の2種類があります。
張り替えとは
もともとの床材をはがして新しい床材を張る方法です。古い床材を撤去して新しい床材を張り替えるため、床の高さは変わりません。さらに、下地の部分を目で見て確認できます。下地が腐っていたり、傷んでいたりする場合は下地の工事が必要です。費用は高くなりますが、長く使えるでしょう。床にカビが発生している場合や、きしみがある、歩くとへこむような感じがする場合などは、下地に問題があることが多いです。
重ね張りとは
もともとの床材はそのままに、上から新しい床材を重ねて張る方法です。床が少し高くなりますが、強度が上がるでしょう。床をはがすという工程がないため、比較的工事が簡単で、安く済ませられることが多いです。古い床材の撤去費用もかかりません。フローリングの色を変えたい、汚れや色あせが気になる程度であれば、重ね張りの方が手軽に行えるでしょう。ただ、下地を見ることができないため、下地の状態に不安がある場合は張り替えの方が安心です。専門業者に実際に見てもらって確認してもらいましょう。
フローリングには種類がある
フローリングには大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」があります。
無垢フローリングの特徴
自然な状態の木材を使用しているため、木の香りや温かみを感じられるでしょう。使用していくうちに色やツヤに変化が見られ、使い込むほどに味わいが出てきます。調湿作用もあるため、暑い夏は湿度を下げ、冬は水分を放出してくれるでしょう。ただ、この調湿作用によってフローリングに反りや隙間が出てしまうことも。また、木材の種類によってはキズが付きやすかったり、水に弱かったりする場合があります。
複合フローリングの特徴
薄くした木の板を接着剤で張り合わせた人工的な木材を使用しています。強度や品質が安定しており、反りなども少ないです。無垢フローリングのように調湿効果はありませんが、コストは低く抑えられるでしょう。また、食べこぼしや飲みこぼしなども拭き取りやすいでしょう。
フローリングの張り方もいろいろ
どんな木材を使うかにより部屋の印象は変わりますが、同じ木材でもどのように張るかで、雰囲気に違いが出てきます。また、リノベーションにかかる費用や、施工期間などが変わってくる場合もあります。
一般的によく用いられる張り方の1つに、「乱尺張り」という張り方があります。長さの異なるフローリング材が使用され、木目の表情がよく分かります。長さがそろった木材を集めなくてもよいため、比較的安く仕上げられるでしょう。また、同じ長さの板を一定にずらして張っていくという「りゃんこ張り」もポピュラーな張り方です。シンプルで整然とした印象を与えます。
壁に対して斜めに張る「斜め張り」は、デザイン性が高く動きのある空間に仕上がるでしょう。長方形のフローリング材2枚を、くの字に合わせて並べていく「ヘリンボーン張り」はおしゃれで高級感のある印象を与えます。
フローリングの色選びもポイント
床は、インテリアに占める面積が大きいため、色によって部屋の雰囲気が大きく変わってきます。
白系は、空間を広く見せてくれる効果があり、清潔感とすっきりとした印象を与えます。家具やカーテン、壁紙などともコーディネートしやすいでしょう。汚れやキズは目立ちますが、ゴミや髪の毛が落ちているとすぐに気付けるというメリットがあります。
ナチュラル系のカラーは、温かさがあり、他のインテリアになじみやすいでしょう。万人受けしますが、無難であるとも言えます。
ダークブラウンなどの濃い色は、空間を引き締めてくれるでしょう。落ち着きがあって高級感のある印象を与えます。ただ、壁紙などとの組み合わせによっては、部屋が暗くなってしまうこともあります。
まとめ
以上、フローリングのリノベーション前に確認しておきたいチェックポイントを、5つご紹介しました。マンションの場合は使える床材かどうか、さらにリノベーション時の注意事項を、管理規約などで確認しておきましょう。フローリングの種類や色、張り方などにもこだわって、フローリングのリノベーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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