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子どもと暮らす家の床材5選。マンションリノベーションで快適に

足音などの騒音、転倒によるケガの心配、食べこぼしによる汚れなど、子どもとの生活の中では悩みや心配ごとが尽きないものです。リノベーションで床材を変えることで、日々のストレスを軽減してみてはいかがでしょうか。
こちらでは、子どもと暮らす家における床選びのポイントを4つにまとめてご紹介します。最後におすすめの床材についてもみていきましょう。

 

子どもと暮らす家の床選びのポイント4つ

子どもとの生活を快適にするために、床選びではどのような点を考慮するといいのでしょうか。こちらでは、床選びのポイントを4つご紹介します。

 

防音性があること

特にマンションなどの集合住宅で気になるのが騒音。足音や椅子を引く音、掃除機の音などの生活音は、あまりにも大きいと近隣住民が不快に思ってしまうことがあります。中にはトラブルに発展してしまうこともあるため、音に関しては気を遣うというご家庭も多いでしょう。子どもがいる場合は通常の生活音に加えて、走り回る足音やおもちゃを落とす音なども気になってしまいますよね。
音に関する心配がある場合は、防音性のある床を選びましょう。日本の住宅において一般的によく使われるのはフローリングですが、畳やカーペットなどと比較すると音が響きやすいという特徴があります。

 

ケガのリスクを軽減する床材

子どもは思わぬところで転倒することも多いものです。歩き始めて間もない幼いうちは、頻繁に転んでしまうことも。滑りやすい床は転倒しやすいため、子どもが過ごすスペースは滑りにくい床材を選びましょう。また、転倒した際に硬い床ではケガのリスクが高まります。子どものケガのリスクを減らすためには、柔らかい床材がおすすめです。

 

お手入れのしやすさ

食べこぼしや飲みこぼし、さらにはオムツ漏れなど、子どもとの生活の中では床が汚れてしまう場面も多いもの。水分や汚れを吸収してしまうような床材だと、掃除が大変に感じてしまうこともあるでしょう。水や汚れを弾き、簡単にお手入れができる床材を選んで、床が汚れるストレスを軽減させてみてはいかがでしょうか。

 

安心の自然素材

子どもの身近にあるものの素材は、安心なものを選びたいという方も多いでしょう。化学物質による影響が心配、アレルギーが気になるといった場合は、自然素材を選ぶのもおすすめです。
自然素材の床材には、無垢フローリングやコルク、昔ながらの畳などがあります。化学物質などが気になる場合は、壁や他の箇所も含めて自然素材を検討してみましょう。

 

子どもにも◎リノベーションにおすすめの床材5選

こちらでは、子どもがいる家庭におすすめしたい床材を5種類ほどご紹介します。
ただ、マンションにおいては管理規約によって使える床材に制限があることも。お住まいのマンションの管理規約を事前に確認しておくと安心です。

 

遮音フローリング

先ほどもご紹介した通り、フローリングは畳やカーペットなどと比べると音が響きやすいという面があります。ただ、フローリングの中には防音性を高めた遮音フローリングというものがあります。通常のフローリングよりも高価な場合が多いですが、騒音が気になるもののインテリアのバランスなどを考えてフローリングにしたい、という方におすすめです。

 

無垢フローリング

自然素材である無垢フローリングも人気の床材です。木の温かみが感じられ、経年変化を楽しめます。調湿作用があるため、夏のジメジメした季節でも裸足で快適に過ごせるでしょう。
無垢材には、大きく分けて広葉樹と針葉樹があります。メープルやチェスナット、ウォルナットなどは広葉樹で、硬くてキズが付きにくいという特徴を持ちます。一方でパインやスギなどは針葉樹で、柔らかくて足腰に負担がかかりにくいのが特徴です。ただ、柔らかいがゆえにキズがつきやすく、水分を吸ってシミができやすいという面もあります。木材のそれぞれの特徴を知って、使いやすいものを選びましょう。

 

クッションフロア

塩化ビニールを主原料とするクッションフロアは、柔らかい床材です。衝撃を吸収してくれるため、防音効果も期待できるでしょう。また、トイレや洗面スペースなどにも使われるほど耐水性に優れています。そのため、食べこぼしや飲みこぼしなども拭き取りやすいでしょう。ただ、家具などを置いた跡が残りやすく、熱に弱いという難点があります。

 

コルク

自然素材であるコルクは、柔らかくて弾力性があります。衝撃を吸収してくれるため、防音性も期待できます。また、滑りにくいという特徴も。自然素材で防音性があり、ケガのリスクも軽減してくれるのは嬉しいですね。ただ、比較的高価で、紫外線による色あせが気になるといったデメリットもあります。

 

イ草の香りでリラックス効果も期待できる畳。日本で昔からなじみのある床材なだけあって、調湿機能や遮音性能、断熱性能といったさまざまな機能を持ち合わせています。最近では、リビングの一角に畳スペースや小上がりの畳コーナーを設けるといった事例も多く見られます。子どもが遊んだり、お昼寝をしたりするスペースにおすすめです。
ただ、畳はダニやカビが発生しやすく、飲みこぼしなどの汚れが落としにくいといった特徴もあります。

 

まとめ

子どもと暮らす家におすすめの床材には、無垢フローリングやコルク、畳などの自然素材や、クッションフロアや遮音フローリングなどがあります。
子どもと一緒に生活していると、騒音によるトラブルやケガのリスク、床が汚れやすいなどの悩みや心配ごとが多いものです。それらの心配ごとを軽減する床材にリノベーションすることで、日々の生活を快適にしてみてはいかがでしょうか。

writing:ハナミ

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