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「浮造り仕上げ(うづくりしあげ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集662

■浮造り仕上げ(うづくりしあげ)

「浮造り仕上げ」は「うづくりしあげ」と読みます。「浮造り仕上げ」とは、浮造りと呼ばれる素材を使って、木材の表面をこする仕上げ方法のことです。主に桐やヒノキなどの木材の仕上げで使用されます。

浮造りとは、カルカヤの草の根を水にさらした後に、干してから束ねた道具のことです。主に、木の板や柱などの柔らかい部分をそぎ落としたいときに使用します。浮造りを使った加工のことを浮造り仕上げと言います。

浮造り仕上げの特徴は、見た目の美しさです。木目による陰影が強調されるので、木の表情が豊かになり、木目の凹凸を触って確かめられます。

浮造り仕上げでは、天然の無垢を使用します。一般的なフローリングでは合板を使っていることが多く、夏場になるとベタベタとした感触が足に残ってしまいますが、浮造り仕上げで加工した無垢材なら、夏場でもサラッとした気持ちのよい感触が残るでしょう。

杉やヒノキなどは木材の中でも柔らかい部類に入るので、床板に使用した場合でも、足腰に負担がかからないというメリットがあります。一方で、軟らかい木材は表面にキズが付きやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。

浮造り仕上げは歴史的な建造物で見かけることがあります。例えば、全国各地にある神社や仏閣では、社殿の濡れ縁、玄関口、敷台などで見かけることがあります。

参考:浮造り(うづくり)加工

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