誰でもわかるリノベ用語集663
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■四方実(しほうさね)
「四方実」とは「しほうざね」と呼びます。誤った読み方として「しほうじつ」がありますが、正しくありません。
「四方実」とは木材の加工のことです。一枚の板に対して、4面すべてに実加工がなされているときに四方実と呼びます。
「実」とは板の側面に付けた凹凸の加工のことです。フローリングや縁甲板を組み合わせるために使用する加工のことで、実加工をきれいに複数の板を張り付けられます。
実加工した板については、突起の部分が付いた板のことを雄実、突起の部分がない板のことを雌実といいます。実加工の中でも隙間がまったくない板と板とを併せたものを本実突付加工、板と板とを合わせたときに隙間ができるように加工したものを本実目透かし加工と呼びます。
実加工を施した板の中には、側面を加工したものと加工していないものがあるので注意しましょう。側面を実加工した板については、エンドマッチ加工といいます。
四方実のメリットは複数の板を美しく並べられることです。四方実の加工を施していない板の場合、施工の仕方によっては板と板との間に隙間ができることがあるでしょう。
フローリングの重なり方が悪いと、下地まで続く穴に見えてしまいます。四方実なら板のどの部分でも組み合わせられるので、きれいな見た目に仕上がります。
ただし、四方実には雄実と雌実がついていますが、雄実と雌実の数を調整すれば独特のデザインが作れます。例えば、魚の骨のようなデザインのヘリンボーンは、1カ所を雄実、3カ所を雌実にします。
(参考:LOHAS material「無垢フローリング豆知識 『実加工ってなに?』」)
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