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「ヘアライン加工(へあらいんかこう)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集699

■ヘアライン加工(へあらいんかこう)

「ヘアライン加工」とは「へあらいんかこう」と読みます。ヘアライン加工とは金属の表面処理加工のひとつです。主に製品の仕上げの際に用いられる加工方法で、表面の艶を消したい場合や材料の質感を強調したい場合に効果的です。

ヘアライン加工は名前の通り、単一方向に髪の毛のような細かい傷を付けたいときに用いられます。アルミニウムやステンレスなどの光沢のある金属素材を中心に、家電製品や腕時計などの装飾品などに使われています。

ヘアライン加工にはヘアライン、スクラッチへアライン、ヘアライン・クロス、デザインへアラインなどの種類があります。スクラッチヘアラインとは短い線状模様を付けたいときに使用する加工です。通常の加工よりも粗い印象を与えます。

ヘアライン・クロスとはヘアラインをクロス状に付ける加工方法です。和紙のような風合いが出ます。デザインヘアラインとはヘアラインの模様を織物状につけた加工方法のことです。

ヘアライン加工をするには旋盤、ベルト研磨剤、研削盤、サンドペーパー、研磨剤などを用います。旋盤を使用する場合には回転する材料に研磨工具を当てることでヘアライン加工ができます。手作業の場合にはサンドペーパーと研磨剤を使って一方向に磨きます。

ヘアライン加工のメリットは製品の美観を整えることです。髪の毛のような細やかな線が入るため、つや消しだけでなく滑り止めの効果も得られます。また、製品を加工したときに出る傷を目立たなくさせるという効果もあります。

(参考:SUGITA  ACE「ヘアライン加工について」)