Column

インダストリアルを取り入れておしゃれな床に。床材の選び方を詳しく解説

日本の家屋では天然素材を取り入れた北欧スタイル、開拓時代をイメージしたアメリカンスタイル、漆喰の壁などを使った南欧スタイル、12世紀のヨーロッパ風ゴシックスタイルなど、さまざまなインテリアスタイルが取り入れられています。最近では金属やコンクリートなどの工業製品を取り入れたインダストリアルスタイルにも人気が集まっているようです。

今回の記事では、インダストリアルの概要と床のアレンジ方法についてまとめました。記事を一読すれば、インダストリアルの取り入れ方もわかるでしょう。床のリフォームを検討している方や、インダストリアルに興味のある方はこの記事を参考にしてください。

インダストリアルとは

インダストリアルには「産業」や「工業」という意味があります。工場で目にする金属、コンクリート、タイルなどの無機質な素材をベースに、木材やレザーなどの素材を組み合わせたインテリアのことです。ブラックやグレーなどのダークカラーがベースとなるので、クールでスタイリッシュな部屋に変えたい方にもおすすめのインテリアスタイルです。

インダストリアルに似たスタイルとして、ブルックリンスタイルやミッドセンチュリーなども挙げられます。ブルックリンスタイルとはレンガ、スチール、コンクリートを使用したインテリアスタイルを表現する際に使われます。金属やコンクリートを使用しますが、インダストリアルよりもカジュアルなデザインに仕上げる傾向です。

一方でミッドセンチュリーとは、1940~1960年の雰囲気を再現したインテリアスタイルのことです。ダークカラーがベースですが、プラスチック素材や木材などを使っており、インダストリアルよりも鮮やかなデザインに仕上げる点が特徴とされます。

インダストリアルを取り入れるには

インダストリアルを取り入れるには金属やコンクリートのバランスにも注意しましょう。無機質な素材を多く取り入れることでスタイリッシュな雰囲気に変えられますが、やり過ぎると雑多な印象になることも。木材やレンガなどの素材を取り入れたり、明るい色を加えたりすれば、落ち着きのある部屋にアレンジできるでしょう。

インダストリアルは植物との相性もよくおすすめです。切り込みを入れたような葉が特徴のモンステラ、中南米原産のパキラ、日本でもなじみのあるポトスなどの観葉植物を置けば、武骨な印象を和らげられる効果もあります。

インダストリアルの床の選び方

床はインテリアの中でも大きな面積を占めます。部屋の雰囲気を決めるだけではなく、選ぶ床材によって快適性も変わるでしょう。一方で、インダストリアルの床に変えたいものの、どのようなデザインや素材を選べばよいのか分からないという声もよく聞かれます。ここでは、インダストリアルの床の選び方を詳しく解説します。

快適性を重視するなら無垢材のフローリングがおすすめ

インドストリアルはコンクリートもアクセントとして使用するので、床をコンクリートで統一したいという方もいるでしょう。コンクリートはデザイン性が高く、無機質な空間に変えられるのがメリットのひとつとして挙げられます。また、他の床素材に比べてお手入れがしやすいでしょう。

一方でコンクリートは音が反響しやすく、防音性が低いというデメリットもあります。また、他の素材に比べて断熱性が低いので、冬場は寒く夏場は暑く感じるでしょう。気温の影響を受けやすく、冷暖房費のコストがかさみがちです。

快適性を求めるなら、コンクリートよりもフローリングがおすすめです。特に無垢材を使用したフローリングなら、時間の経過とともに色の変化を楽しめます。ただし、マンションではフローリングの遮音等級を管理規約で定めていることがあるので注意しましょう。無垢材のフローリングを使用するときは、防音マットの使用や遮音性能のある無垢材のフローリングの使用をご検討ください。

フロアタイルやフロアシートを活用する

無垢材のフローリングの使用が難しい場合には、フロアタイルやフロアシートの活用もおすすめです。鉄錆調のフロアシートにすれば、洗練された雰囲気にも変えられるでしょう。グレーのコンクリート調のフロアタイルにすれば、スタイリッシュな空間アレンジもできます。落ち着いた雰囲気にしたい場合には、ヴィンテージウッド調の床もおすすめです。壁のデザインや家具の素材に合わせて、好みのフロアタイルやフロアシートを活用しましょう。

選ぶ床の色で部屋の雰囲気が変わる

選ぶ床の色によって部屋の雰囲気も変えられます。ブラックの床には高級感や重厚感の雰囲気を与えますが、部屋を狭く見せてしまうというデメリットもあります。ブラウンの床には温もりや落ち着きなどの雰囲気も感じますし、木の質感も心地よいでしょう。また、非日常的な空間に変えたい方はグレーの床もおすすめです。

まとめ

インダストリアルの特徴は、金属やコンクリートなどの無機質な素材を使っていることです。インダストリアルの部屋にすれば、おしゃれでスタイリッシュな空間に変えられるでしょう。

インダストリアルの床を取り入れる際には素材選びも慎重に行ってください。実用性や機能性を重視する方は、コンクリートよりも無垢材のフローリングがおすすめです。また、フロアタイルやフロアシートを利用すれば、手軽に床のデザインを変えられるでしょう。