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照明のリノベーション・リフォーム〜工事内容や工期を解説

リフォーム・リノベーションと言えば、床・壁・天井などをやり変える必要がある大がかりなもの、というイメージを持っている方が多いかもしれません。確かに大きく手を加えれば、家の機能性をアップしたり印象を変えたりすることが可能ですが、手間やコストをかけてまでやるのは難しいという場合にはどうすればいいのでしょうか。

そんなときに検討したいのが、照明リフォーム・リノベーション。照明を変えるだけでも部屋の雰囲気をチェンジする、快適性をアップするといったことは可能なのです。今回は照明リフォーム・リノベーションの工事内容や工期などについて、詳しく解説していきます。

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照明リノベーション・リフォームの工事内容とは?

照明リノベーション・リフォームと一口に言っても工事内容はさまざま。実際にどのような工事があるのか、具体的に紹介していきましょう。

シーリングライトからダウンライトに変更する

日本の家では、1部屋に1つの照明を設置する「一室一灯照明」が広く普及しています。その際のメイン照明として多く用いられるのがシーリングライトです。シーリングライトは部屋を広く明るく照らせる反面、デザイン性に乏しかったり、広めの部屋だと隅の方が暗くなったりといったデメリットもあります。

こうしたデメリットを解消するには、ダウンライトを設置するリノベーション・リフォームがおすすめ。ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明なので、天井をスッキリとモダンな印象にすることができます。工事の流れは次の通りです。

  1. 天井にダウンライト用の穴を開ける
  2. 配線工事を行い、ダウンライト用の電源を確保する
  3. ダウンライトの本体に電線をつなぎ、開けた穴に設置すれば工事完了

引掛シーリングを取り付ける

シーリングライトや一部のペンダントライトなどは、引掛シーリングと呼ばれる照明器具に直接取り付けて使います。賃貸住宅や建売などでは1部屋に1か所引掛シーリングが取り付けられていることも多いですが、中には天井直付けの照明になっていることもあります。今後、照明を他のものに交換することを考えると引掛シーリングを新たに設置するというのも有効です。引掛シーリングを設置する際の工事の流れは次の通り。

  1. 天井を確認し、引掛シーリング用の電源を確保する(必要であれば配線工事を実施)
  2. 引掛シーリングに配線をつなぐ
  3. 配線をつないだ引掛シーリングをビスなどで天井に固定すれば工事完了

ダクトレールを設置する

部屋をグッとおしゃれに見せられる照明として人気のペンダントライトやスポットライト。ペンダントライトやスポットライトの多くは、ダクトレール(ライトレール)と呼ばれる照明器具に取り付けて使います。ダクトレールはレール部分に電気が流れており、レールのどの部分にでも照明を取り付けることが可能です。

引掛シーリングに取り付けられる簡易取付式ダクトレールも販売されていますが、一般的なダクトレールを設置するには工事が必要です。ダクトレールを設置する際の工事の流れは次の通り。

  1. 天井を確認し、ダクトレール用の電源を確保する(必要であれば配線工事を実施)
  2. ダクトレールをビスなどで天井に固定する
  3. 固定したダクトレールに配線をつなげば工事完了

照明リフォームの工期は1〜2日程度

照明リノベーション・リフォームの工事内容について紹介してきましたが、こうした工事はどれくらいの期間でできるものなのでしょうか。

当然のことながら、工期は工事内容や自宅の配線の状況によって異なります。ここでは、1つ目に紹介したダウンライトを設置する工事を例に見ていきましょう。ダウンライトを設置するには天井を開口する必要があるため、天井クロスを貼り替える作業が発生します。そのため、全部の工事が完了するには1〜2日程度かかるのが一般的です。
(参考:リフォーム成功学)

引掛シーリングやダクトレールの設置であれば、さらに短期間で完了する場合もあるでしょう。ただし、天井裏の電気配線の状況によって、工期が長くなることもある点は注意が必要です。

照明リフォーム工事における注意点

リフォーム・リノベーションの中では比較的手軽かつ短期でできる照明リフォームですが、次に挙げる注意点はあらかじめ確認しておきましょう。

電気工事が必要な場合がある

照明を設置するだけであれば特段工事は要らないと思うかもしれませんが、引掛シーリングやダクトレールを設置するには電気工事が必要になる場合がほとんど。電気工事を行うには電気工事士という資格が必要であり、専門業者に依頼しなくてはなりません。

建物構造によって工事が難しいこともある

ダウンライト用の穴を開けたり、引掛シーリングやダクトレール用の配線を天井裏に通したりするためには、前提として天井裏にある程度のスペースが必要となります。そのため、構造上天井裏がなかったり、直天井となっているマンションなどでは工事が難しい場合もあるのです。照明リフォーム・リノベーション前に、自宅の天井がどのような構造になっているか確認しておきましょう。

まとめ

照明リノベーション・リフォームは比較的手軽でありながら、部屋の雰囲気を変えるには効果的です。大規模なリノベーションは難しいと諦めているなら、照明のやり替えを検討してみてはいかがでしょうか。ただし、天井の構造によって工事が難しい場合もありますので、まずは自宅の構造上できること・できないことを整理してみるといいかもしれません。

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