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階段の段数変更。費用相場はどのくらい?押さえておくべきポイントも詳しく解説

長年、階段を使っていると、腐食やキズなどが次第に目立ち始めます。また、家族の高齢化や出産などのライフスタイルの変化に伴って、階段のリフォームを検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

階段リフォームのひとつに段数変更があります。そこで今回の記事では、階段の段数変更リフォームの費用相場についてご紹介します。一読すれば階段のリフォームで押さえておきたいポイントも分かるでしょう。住宅のリフォームやリノベーションをお考えの方はこの記事を参考にしてください。

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階段の段数変更の費用相場

階段リフォームにかかる費用は施工会社によっても異なりますが、段数変更の費用相場の平均は20万円~50万円と言われます。ただし、建物の構造によっては再設計が必要となる場合もあり、古い階段を撤去してから架け直しをする場合には100万円~150万円の費用がかかるでしょう。

階段の段数変更のリフォームをする際には、施工会社にリフォームの内容や費用について、十分な確認をすることをおすすめします。

(参考:ONOYA「階段リフォームがまるわかり!基礎知識と費用相場まとめ」)

階段のリフォームをする際に押さえておきたいポイント

階段のリフォームをする際には押さえておきたいポイントがいくつかあります。リフォーム後に後悔しないためにも、前もって確認しておくのがよいでしょう。ここでは、3つのポイントについて詳しく見ていきます。

理想の寸法

建築基準法では、階段を設置する際に取り付けるパーツの寸法が定められています。主なパーツの寸法は以下の通りです。

・階段の横幅は75cm以上
・一段の高さは23cm以下
・足を乗せる踏み面の奥行きは15cm以上

(参考:w-wallet「階段2 住宅の建築基準法の階段の有効巾について」)

安全性を保つための最低限の寸法として、建築基準法では上記の条件を満たしていれば設置は可能と記されています。しかし、建築基準法の規定に沿うだけでは、窮屈に感じてしまうこともあります。

使い心地のよい階段を設置するには、建築基準法で定めている最低限の寸法よりも緩やかに設計しましょう。日本人が使いやすいと感じる階段寸法は「一段の高さ×2+足を乗せる踏み面の奥行き=60」とされます。

例えば、一段の高さを15cm、足を乗せる踏み面の奥行きを30cmにすれば、昇降のしやすい階段になるでしょう。

60以下になると小刻みに昇降しなければならず、窮屈さを感じる階段になってしまうかもしれません。一方で、60以上になると大股で階段を昇降することにもなりかねません。使い心地のよい階段を設置するには、「一段の高さ×2+足を乗せる踏み面の奥行き」をできるだけ60に近づけましょう。

(参考:LIXIL「階段の寸法には決まりがあった!基準と上りやすさの比較」)

踊り場の有無

踊り場とは階段の中央に設けられた小さなスペースのことです。階段の向きを変えたり、足休めをしたりする目的で設置されます。踊り場の設置には以下のメリットがあります。

・安全性を高められる
・休憩するスペースを設けられる
・スペースを有効活用できる

踊り場があれば転落したときでも踊り場で止まるため、大ケガにつながりにくいというメリットもあります。また、小休憩のスペースを設けられるため、足腰の悪い方でも安心して使えるでしょう。

踊り場を広めに設計すれば、棚を設置するスペースも生まれます。本や小物などを置けばおしゃれな空間にも変えられるでしょう。

注意点として覚えておきたいのは、踊り場を設置するには広めのスペースが必要という点です。間取りによっては、階段の架け替えをしなければならない場合もあるでしょう。踊り場の有無を検討する際には、早い段階で施工会社に尋ねておくのがおすすめです。

手すりの有無

2000年に改正された建築基準法では、1mを超える階段の設置でも手すりの義務が加わりました。新たに自宅に階段を設置する際には手すりを設けなければなりません。

階段に手すりを設置すれば、安全に歩行するための手助けにもなりますし、暗い場所の誘導補助としても活用できます。足腰の悪い方や高齢者のいる家族の方は手すりの設置を忘れずに検討しましょう。

(参考:LogRenove「階段の踊り場は必要?寸法や活用法、リフォームのポイントまで解説」)

階段のリフォームをする際の注意点

階段のリフォームをする際には、以下の2つのポイントに注意しなければなりません。

・リフォーム中は階段が使えない
・建築確認申請のチェックが必要

ここでは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

リフォーム中は階段が使えない

段数変更などのリフォームをすると、期間中の使用が制限されるでしょう。リフォームの期間が長くなると、生活に支障が出る恐れもあるので注意が必要です。前もって施工会社にリフォームの期間を確認して、必要なものは1階に保管しましょう。できるだけ1階で過ごせるように準備しておくのも重要なポイントとされます。

建築確認申請をチェックする

リフォームの規模によっては建築確認申請が必要です。建築確認申請は市町村役場や民間の審査機関で行うもので、リフォームの内容に問題がなければ許可が与えられます。審査には7日~数週間かかるため、前もって施工会社に確認しておくとよいでしょう。

(参考:Nasa Home Magazine「階段リフォームで上り下りを安全に!気になる費用は?」)

まとめ

階段の段数変更にかかる費用相場は20万円~50万円です。ただし、工事の内容によっては高額な費用がかかる場合もあるため、前もって施工会社に確認しておきましょう。

快適な階段を設置するには、理想の寸法に合わせることも重要です。安全性を高めるには踊り場や手すりの設置についても検討しましょう。家族で話し合いながら理想の階段を設置したいものです。

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