使い勝手の良さと収納力の高さから、リノベーションでも人気のウォークスルークローゼット。動線を確保できるのがメリットなだけに、どこに設置するかが利便性を高めるうえで大切なポイントです。もしウォークスルークローゼットの位置選びに迷っているなら、廊下に設置するのがおすすめです。
この記事では、ウォークスルークローゼットの基本について解説するとともに、廊下に設けるのがおすすめの理由について紹介します。
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もくじ
ウォークスルークローゼットとは
収納スペースの中でも、大型で人が中に入って行ける作りのものを「ウォークインクローゼット」と呼びます。ウォークインクローゼットは、出入口が1ヶ所であることが一般的ですが、出入口が2ヶ所あり通り抜けできるものを「ウォークスルークローゼット」と呼びます。
ウォークインクローゼットもウォークスルークローゼットも収納スペースであることに変わりありませんが、ウォークスルークローゼットは、生活動線の一部としても使えるのが特徴です。設置する位置を工夫すれば、大きな収納力と使いやすい動線を同時に叶えられる可能性があります。
ウォークスルークローゼットのメリット
ウォークスルークローゼットは次のようなメリットがあることから、リノベーションでも人気の設備となっています。
- 収納スペースでありながら生活動線として活用できる
- 収納スペースの採光や通気性を確保できる
- 見せ方を工夫すればおしゃれな空間を演出できる
繰り返しになりますが、最大のメリットは、収納スペースとしてだけでなく生活動線としても活用できることです。また、人だけでなく空気も通り抜けられるので、収納スペースにありがちな「暗くてジメジメ」というイメージを払拭できます。
ウォークスルークローゼットのデメリット
続いて、ウォークスルークローゼットで気をつけたいデメリットは次のとおりです。
- 動線を確保する分、収納スペースに割ける面積が限られてしまう
- 設置する場所を間違えると、かえって動線が使いづらくなってしまう
- 浴室の近くや大きな窓の近くなどに設置すると、湿気や日光が入りすぎる可能性がある
この3つのデメリットは、いずれもメリットの裏返しとも言えます。つまり、ウォークスルークローゼットは、設置する場所によって特徴がメリットにもデメリットにもなり得ます。
ウォークスルークローゼットをどこに設置する?
ウォークスルークローゼットの利便性を決定づけるといっても過言でないほど大切な場所選びですが、どういった場所に設置するのがよいのでしょうか。代表的な設置場所を3つ紹介しましょう。
玄関とリビングの間
ウォークスルークローゼットの設置場所としてよく選ばれるのが、玄関とリビングの間です。帰宅してリビングへ行くまでの間に、コートや荷物をしまえるほか、アウトドアやスポーツ用品などお出かけで使うものをしまっておくのにも便利です。外で使ったものを生活空間に持ち込まないので、花粉やウイルスへの対策としても効果が期待できます。
リビング・キッチンから洗面所の間
家事の動線を効率化したいのであれば、リビングやキッチンから洗面所の間にウォークスルークローゼットを設けるという方法もあります。リビングからお風呂場へ行く際に着替えやタオルを取れますし、洗濯時には乾燥をかけた衣類を最短距離でしまうことが可能です。
寝室とリビングの間
寝室とリビングの間もウォークスルークローゼットの設置場所として人気です。朝はウォークスルークローゼットにある服に着替えてリビングに行き、就寝時にはウォークスルークローゼットにあるパジャマに着替えられるので、オンオフの切り替えがしやすいのがメリットです。
参考:注目のウォークスルークローゼット!間取りのポイントを解説
ウォークスルークローゼットを廊下に設置するのがおすすめな理由
代表的な設置場所を3つ紹介しましたが、ウォークスルークローゼットは廊下に設けるのがおすすめです。理由としては次のような点が挙げられます。
デッドスペースが少なくなるから
もともと部屋と部屋をつなぐ空間である廊下に、ウォークスルークローゼットとしての機能を付加すれば、新たに収納として限られた空間を有効活用できます。特に面積の限られている中古マンションリノベーションでは、貴重な収納スペースとして重宝することでしょう。
通気性を確保できるから
廊下は空気が通り抜ける場所であるため、ウォークスルークローゼットの通気性を確保できる点も大きなメリットです。自然に常時換気された状態になるので、衣服にカビが生えてしまうような事態を避けられるでしょう。ただし、水回り付近の廊下への設置すると湿気も通り抜ける可能性があるため注意が必要です。
上手に収納すればディスプレイになるから
ウォークスルークローゼットの収納方法を工夫して「見せる収納」にすれば、廊下のディスプレイとしても機能します。玄関からリビングの間の廊下にウォークスルークローゼットを設けるとなると、来客の際に収納を見られることになります。見せる収納として綺麗にディスプレイされていれば、家に対する印象をアップできるでしょう。
まとめ
大きな収納力と使いやすい生活動線を両立できるウォークスルークローゼットは、リノベーションでも活用したい設備の一つです。しかし、動線を兼ねているだけに、設置場所を間違えると不便なものになりかねません。使い勝手のよいウォークスルークローゼットにしたいのであれば、使用目的に合った廊下への設置を検討してみましょう。
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