書斎・ワークスペースで、コンセントが必要な機器がいつの間にか増えていたりしませんか。機器類が増えると配線も増えるので、机の上や周りがコードでごちゃごちゃになってしまうこともあります。どうにかして、ごちゃごちゃを解消したいものです。
そこで、今回は、書斎・ワークスペースでの配線をすっきりさせる工夫について、コンセントの使い方を中心に、ご紹介していきます。
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書斎・ワークスペースのコンセントは不足しがち
リノベーションや新築では、書斎・ワークスペースのコンセントを多めに用意しておくとよいとされています。その理由はいくつか考えられます。
まず、書斎・ワークスペースが仕事や趣味の作業などを行うためのスペースであるため、電源が必要な機器類、家電などをいくつも使うことになりがちです。滞在時間が長くなれば、手元に置いて使いたいデバイスも増えていく傾向にあると考えられます。
例えば、仕事で使うパソコンやスマートフォンの充電、プリンター、インターネットのためのLANやルーターも電源が必要です。裁縫をするならミシンやアイロン、DIYで使う工具、他にもデジタルカメラやオーディオ機器などもコンセントを使います。
次に、直接的に仕事や作業に関わらないところでも、コンセントは必要になります。まずは照明です。細かい作業を行うなら、部屋の天井照明だけでは手元の明るさが足りないこともあります。手元を照らすデスクライトなどの明かりにもコンセントを使います。
一定の期間、コンセントが必要となる場合もあります。例えば、季節によっては扇風機やヒーターなどの暖房器具を使うためにコンセントが必要なることもあるでしょう。暑すぎたり寒すぎたりする場所では、仕事がはかどらないばかりか、体調を崩しかねません。
掃除機をかけるときに書斎・ワークスペースのコンセントが必要になることもあるでしょう。コンセントが埋まっていて、掃除機のために差替えが必要になると、それが面倒に感じて掃除が億劫になってしまうかも。
このように、書斎・ワークスペースでの作業環境を整えていくと、コンセントを使う機器や家電が増えていくので、いつの間にかコンセントが埋まってしまい、足りない、使いにくい、と感じるようになることが考えられます。
リノベーションの機会があれば、書斎・ワークスペースのコンセントはちょっと多めに用意しておくくらいが安心できるでしょう。後からご説明しますが、コンセントだけを増設しようとすると、思ったよりも費用が掛かってしまうこともあるので、リノベーションのタイミングで多めに設置しておくことをおすすめします。
書斎・ワークスペースの配線をすっきりさせるコンセント周りのアイデア
書斎・ワークスペースのコンセント周辺は、機器が増えるつれて配線が複雑になりがちです。そんな配線をできるだけ使いやすくすっきりまとめるためのコツやアイデアを紹介していきましょう。
使用頻度でコンセントを使いわける
一度つないだらそのままにしておく種類の機器類と、使うたびに電源を抜き差しする機器類で、コンセントを分ける方法です。
例えば、デスク周りで使う機器の中で、つなぎっぱなしでよいものはデスク下や家具の陰に隠れるコンセントに固定し、配線もまとめてしまいましょう。これだけでも、すっきりします。
頻繁に使うものは、デスクの上など、見えていてすぐ使える場所にコンセントがあると便利です。デスクの近くに収納棚があるなら、その中で手が届きやすい場所にコンセントを設置しておいても使いやすいでしょう。
新しい機器を使うとき、たまたま空いていたコンセントにそのままプラグを差していては、配線は複雑で使いにくさの原因にもなります。使用頻度でグループ分けをして、プラグを差し替えてみると使いやすくなるかもしれません。
デスクに収納場所をつくってすっきり配線に
デスクの上で配線がごちゃごちゃしているのは気になりますね。とはいえ、コンセントとデスクの位置によっては、どうしてもデスクの上に配線をしなければならないこともあります。そこで、デスクに一工夫。コードがむき出しにならないように、デスクにコードの収納場所を作ってしまいましょう。
- 天板の壁側にスリット(凹み)を作り、コードの通り道に。デスク下コンセントとデスク上の機器をつなぐコードを通して使います。机上に出るコードは少しだけで済みます。
- デスクに配線ポケットを作り、その中にコンセントを設置。余分なコードはポケットにしまって最低限の長さだけを机上に出して使います。
- オフィスのデスクでよくみられる配線ダクトを書斎・ワークスペースのデスクにも。デスクの奥などにコードを走らせるレーンを付けて収納すれば、机上はすっきり、且つコードは絡まりにくく配線できます。
USB充電コンセントは今後ますます需要アップ
USBで電源を供給する機器は今後ますます増えていくと思われます。USBなら、通常のコンセントに比べて省スペースでより多くの差し込み口を設置できます。デジタルデバイスをよく使うなら、デスクの上やデスク周りにUSBコンセントを設置しておけば、よりスマートに使えそうです。
どうしても足りない・使いにくいときはコンセントを増設できる
コンセントだけを後から増設することもできます。違う用途に使っていたスペースを書斎・ワークスペースに転用した場合など、コンセントが使える範囲に無いこともあるでしょう。収納などの家具を増やしたらコンセントを覆ってしまって使えなくなることもあるかもしれません。
そこで、コンセントを増設を考えるときに、知っておきたい注意点をまとめてみました。
- 電気配線の工事には、電気工事士の資格が必要と定められています。一般的にDIYでのコンセントの増設は難しく、専門の業者に工事依頼をします。
- コンセント増設は、電気配線だけでなく、壁や壁材などを加工する内装工事が必要になることも多いです。新しくコンセントを作る壁面を仕上げ直すために、費用が掛かることを覚悟しておきましょう。
- 家全体で使える電気量は決まっています。コンセントを増設してつなげる機器が増えると、ブレーカーが落ちやすくなるおそれもあります。
まとめ
書斎・ワークスペースは電源を必要とする機器を使うことが多いスペースです。増えてしまう配線をすっきりさせる工夫や、コンセントを増設する時の注意点もご紹介してきました。
書斎・ワークスペースのコードのごちゃごちゃが気になっていたり、コンセントが使いにくいと感じていたりするなら、コンセントの使い方を見直すタイミングなのかもしれません。
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