広いリビングやキッチン、効率的な回遊動線。暮らしやすい住まいをイメージすると、間取り変更が必要になることもあるでしょう。リノベーションでは間取り変更も可能ですが、大幅な変更はそれだけコストもかかるもの。
今回は、間取り変更の費用を抑えるためのポイントや、費用を抑えるための具体的な3つの方法をご紹介していきます。
事例集ダウンロードはこちら
リノベーション・リフォームで費用を抑えるならモノとヒトを節約
リノベーション・リフォームで見積書を取ってみて、費用が予算を超えている、ということは割とよくあることだそうです。そこからどうやって予算内に収まるように調整していくのか、考えてるヒントとして、モノとヒトという切り口で考えてみるのはいかがでしょうか。
モノにかかる費用とは、新しい設備や必要になる建材にかかる費用、また場合によっては廃棄物を適正に処分するための費用などです。間取り変更に合わせてシステムキッチンを入れ替えたり、収納を造作したりすることもあるでしょう。また、間取り変更では内装を取り払って工事を行うこともありますから、壁紙や床材などを新しいものにすることも考えらえます。
仕上げ材の奥にあって室内から見えないところでも、間取り変更に伴って新しく必要になるものがあるかもしれません。電気の配線や水回りの配管、排気ダクト、断熱材や遮音・防音シートなどが考えられるでしょう。
ヒトにかかる費用は、つまり人件費です。まず、工事期間が長くなればそれだけ人件費も膨らみます。内装材を取り払うスケルトンリノベーションや、水回りの配管の移動を伴う間取り変更などは、工事にもそれなりに時間がかかります。
また、難しい内容の工事になると技術力や熟練度の高い職人さんにお願いしなければならないので、人件費も高くなりがち。例えば間仕切り壁を撤去した後、内装の補修にモルタルや塗り壁などを採用すれば左官職人に、電気配線を引き直すなら電気工事士という専門資格者に、それぞれ作業をお願いするので、人件費もかさむ結果となり得ます。
参考記事:HAGS「戸建ての間仕切り壁を撤去して部屋を繋げるリノベーション・リフォームの費用・事例・注意点」
掛かる費用と満足度のバランスを見極めよう
費用を抑えるために希望していた内容を諦めることも必要になるかもしれませんが、それで満足感が得られない結果につながると悲しいですよね。
費用を抑えることに集中しだすと、どうしても設備や建材をダウングレードしたり減らしたりすることばかり考えるようになりがちで、工事の一部を取りやめると決断することもあるかもしれません。
その中でも満足度の高いリノベーションにするためには、優先順位を明確にして、費用を掛ける部分と抑える部分のメリハリを付けることが重要と言われます。どの費用が削れるか、という視点だけでなく、ここは費用がかかっても譲れない、と言い切れるところもあっていいのではないでしょうか。
間取り変更の費用を抑える!おすすめ3つの方法
続いては、費用がかかりがちな間取り変更リノベーションで、費用を抑えるための方法を3つ紹介します。
できるだけ既にあるものを活かす
既存の間取りで活かせる部分はそのまま残すことができれば、モノにかかる費用を抑えることにもつながります。特に費用がかかりがちな水回りや戸建て住宅の階段は、間取り変更でなるべく移動させずに済ますと費用節約の効果も大きいでしょう。
また、既存の壁はそのままに、スペースの用途を変えて活かす、という方法も検討してみてはいかがでしょうか。例えば、クローゼットや押し入れだったスペースをワークスペースに、小さな物置だったところをパントリーに、といった用途の変換です。壁はそのままに、新しい住まいの間取りに組み入れることができるかもしれません。
補助金や減税制度を利用する
補助金や減税制度の対象となる工事が含まれるなら、積極的に活用を検討しましょう。間取り変更に合わせて、省エネ化やバリアフリー化、耐震性向上などにつながる工事も計画に含まれているなら、支援制度の対象になり得ます。調べてみる価値はあるでしょう。
工事着工前に申請が必要になることも多いので、リノベーションの計画段階からリサーチしておき、リノベーション会社にも相談してみてください。早めの準備をおすすめします。
参考記事:HAGS「リノベーションに使える補助金・減税制度をチェック!損しない資金計画を」
見積もりは複数の業者に依頼する
リノベーション会社や工務店などの専門業者を決める際には、複数の業者に見積もりを依頼するようにしましょう。見積もりを依頼する時のポイントは、同じ条件で依頼すること。業者はそれぞれに得意分野があるものなので、同じ条件でも見積もり金額や提案内容に違いが出てくることも予想されます。しっかり比較して、予算や目的に合う工事をしてくれる業者を選びましょう。
心がけたいのは、全体の金額だけで選ぶのではなく、内訳もしっかり確認した上で判断することと言われます。必要な工事や補償が含まれているか、オプションや別途請求のような形で後から費用が増えるような仕組みになっていないか、といったポイントをチェックしておきましょう。
信頼できるプロに相談するのが近道
間取り変更リノベーションで費用を抑えるなら、リノベーション会社や設計会社、施工会社などの専門家に相談して、アドバイスや提案をしてもらいましょう。
間取り変更リノベーションには、いくつもの工事が複雑に絡むことも多いものです。使う資材や工事の種類も多岐にわたるとなると、工事や資材の費用に詳しいプロ目線から、モノやヒトを効率的に節約できるポイントを提示してもらうのが近道になるでしょう。
相談する際には、実現したい間取り変更についてイメージを固めておくことが重要とされます。優先順位を明確にしてしっかり伝えましょう。
参考:HAGS「単なるコストダウンではない、価値はそのままにコストコントロールをするVEリノベーション」
まとめ
間取り変更リノベーションで費用を抑えるための考え方や具体的な方法についてご紹介してきました。既存のものをなるべく活かしたり、補助金などの制度を活用したりして、賢く間取り変更を実現したいですね。
リノベーション会社や施工業者の中から信頼できるパートナーを選んで、十分に相談しながら、費用を抑えつつ納得できるプランを提案してもらいましょう。
事例集ダウンロードはこちら