土間は古くから日本の住宅で利用されてきた空間ですが、実はとても機能的なのはご存知でしたか。土間と聞くと戸建て住宅の印象がありますが、実は今その価値が見直され、マンションにも取り入れるケースが増えてきています。
ここでは改めて人気が高まりつつある土間について詳しく見ていきましょう。
土間のあるマンションやアパート
前述の通り、最近では趣味などに活かせるよう玄関の土間を広めに確保するマンションやアパートが増えていたり、また、既存のマンションやアパートにおいてもリフォームやリノベーションをする時に大きく土間を作るケースが増えています。
土間は室内空間でありながら土足で入ることができるため、何かと使い勝手が良いのが特徴です。例えば、雨の日に濡れた衣類や荷物の手入れをする場所として重宝したり、アウトドアやスポーツなどのような外の汚れが気になる趣味がある場合にも便利に使うことができます。また幼い子供のいる家庭ではちょっとした遊び場にすることもできますね。
さらに、玄関や土間のスペースが広くなると、帰宅時にゆったりとした気分で室内に入ることができたり、来客時にも良い印象を与えることができます。また、玄関の収納スペースとしても活用できるので、家族が多い方や物が多い方にはより価値のある空間になります。
以前であればマンションやアパートに土間を設置するのはあまり見かけなかったかもしれませんが、今では実用性の面からニーズが高まり、多くの建物で土足で使えるフリースペースとして広く確保・設置されています。
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土間のメリットについて
従来の日本の住宅では一般的だった土間ですが、一時期スペースを削られる傾向にありました。しかし、土間は「土足で使えるフリースペース」として見直されるようになり、改めて求められるようになっています。
十分な大きさを確保できる場合は、屋外に置いておくのが不安な自転車やベビーカーなどの保管場所として利用するケースもあります。床の汚れなどを気にせず建物内部に入れることができるため便利ですし、室内保管なら安心できますね。
また、かつて土間といえばキッチンスペースも兼ねているという形も多くみられました。キッチンの近くに土間のようなスペースがあると一度に多くの買い物をした場合にも運び込むのが楽であったり、土がついた野菜などを気軽にその場に置くことができるというメリットがあります。生ゴミなどを家の中に置く場合にも床を汚す心配をせずに済んだり、仮に汚れてしまった場合にも水を流す程度の簡単な掃除で済ませることができるなど、何かと使い勝手の良い便利な空間だと感じるでしょう。
また、玄関やキッチン以外にも、希望に応じて様々な位置に配置したり利用しやすい形にして設置することができます。
リフォームとリノベーションの違いとは
一般的にリフォームとは、老朽化した建物を新築の状態に戻すことをいいます。一方で、リノベーションとは工事によって住まいの性能や機能を新築時よりも向上させ、価値を高めたりすることをいいます。一般的に設備の小規模な変更や修繕をリフォーム、間取りなどの大規模な工事はリノベーションと呼んでいます。
例えば、マンションの玄関のリフォームの場合、古くなった資材などを新しいものに交換して美しい状態の玄関に戻すことを言います。そして、元の玄関よりスペースを広くしたり、収納を設置したりと玄関の機能性が増すような工事をするなどさらに使いやすい玄関に生まれ変わらせる場合をリノベーションと言います。
ちなみに、土間というと土のイメージが強いですが、今はタイルなどを用いてインナーテラスのような空間を作り、おしゃれで快適な土間を演出することが多くなっています。
まとめ
かつての日本の住宅には土足で入れる空間がありました。一時期はあまり見かけなくなっていた土間ですが、今改めてその価値が再評価されつつあります。建物の内部に土足で入れるフリースペースがあると、様々な用途で利用することができます。
また、このような便利さだけでなく、タイルなどを使ってテラスのようなおしゃれな作りにすれば、見た目も使い勝手も妥協のないワンランク上の快適な生活が送れるでしょう。
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