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2022年照明のトレンドまとめ〜こだわり照明でおしゃれリノベーション

リノベーションと聞くと、間取りやインテリアといった部分に目が行きがち。そのような中で、仕上がった部屋の印象を大きく左右するのが照明計画です。一般的な賃貸マンションなどでは、デフォルトの照明として、1室に1つのシーリングライトが設置されているケースが多いですが、部屋ごとに照明の数や種類を変えると、雰囲気を演出できるだけでなく、快適性をアップすることも可能でしょう。

この記事では、2022年照明のトレンドまとめと題して、今後のリノベーションで参考にしたい照明の最新トレンドを紹介していきます。

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間接照明でおしゃれな雰囲気を演出

照明器具の明かりで空間を直接照らす直接照明に対し、照明器具の明かりを天井や壁などに反射させることで空間を優しく照らすのが間接照明です。近年のLED電球の普及により、以前よりも自由度が上がり、希望する場所へ比較的自由に間接照明を設置できるようになりました。そのため、リノベーションでもこだわりたい空間に間接照明を設置するケースが見られます。

間接照明の明かりは、直接照明よりも柔らかいため、リラックス効果が期待できると言われています。また、部屋を広く見せたり、柱や梁、凹凸のある素材を照らして立体感を演出したりといった効果も狙えるので、空間の表情付けとしても有効です。

間接照明を設置しようとすると、壁や天井に専用のスペースを設けなければならないと考えがちですが、スポットライトを壁に当てる、細いLEDライトを家具の裏側に設置するなどの方法であれば、既存の部屋でもおしゃれな雰囲気を演出できます。

ただし、間接照明だけで部屋全体を明るく照らすのは難しいため、他のメイン照明と上手く組み合わせて照明計画を考えるとよいでしょう。

 

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ダウンライトでスタイリッシュな空間に

間接照明の他に、LED電球の普及により人気が高まっている照明の一つがダウンライトです。かつては、廊下や面積の小さなトイレ・洗面所といった場所で、部分的に使われることの多かったダウンライトですが、近年ではリビングや居室へ集中的に設置し、空間のメイン照明として採用されるケースも増えています。

ダウンライトの特徴といえば、何と言っても天井に凹凸が生じないこと。コンパクトな形状かつ天井に埋め込まれているので、空間をスッキリとスタイリッシュに見せられるのが魅力です。コンパクトながら明るさも十分に確保できるため、1部屋につき数ヶ所設置すれば十分な明るさになります。

ダウンライトが人気となっている背景には、開放的な空間づくりがリノベーションのトレンドになっていることが挙げられるでしょう。リノベーションによって生まれた広い空間を効果的に演出する照明として、ダウンライトが好まれる傾向にあるのです。

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引き続き人気のダクトレール照明

従来の日本の住宅で照明器具といえば、引掛けシーリングが一般的でした。部屋の中央部の天井にある引掛けシーリングにシーリングライトを取り付けるというのが、典型的な日本の家の照明計画でした。

そのような中で、近年おしゃれリノベーションの定番として人気を博しているのが、ダクトレールを用いた照明計画です。ダクトレールは、中に電気が流れているレール状の照明器具で、天井や壁に取り付けて使用します。ダクトレールにスポットライトやペンダントライトを取り付ければ、部屋の雰囲気に合わせた自由度の高い照明計画を実現できます。

ダクトレールはインダストリアルデザインやナチュラルテイストのインテリアとも相性が良く、特にブラックのダクトレールはレールそのものがインテリアのアクセントとしても機能を果たすでしょう。

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一室多灯照明でフレキシブルな照明計画

先ほども紹介したとおり、かつての日本の住宅は、1つのシーリングライトで部屋全体を照らすという照明計画が一般的でした。このように1つの部屋につき1つの照明を設置することを「一室一灯照明」といいます。これに対し、最近は1つの部屋を複数の照明で照らす「一室多灯照明」がトレンドです。

前の章で解説したダウンライトや間接照明を使用した照明計画も一室多灯照明の例。一室一灯照明は、明かりを細かく調節するのが難しいですが、一室多灯照明であれば、同じ部屋の中でも照らす/照らさないを細かく調整できます。

また、明るくしたい場所を集中的に照らし、反対に落ち着きを持たせたい場所は照度を落とすといった演出をかけることも可能。一室多灯照明によってフレキシブルな照明計画を実現できます。

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まとめ

今回は、2022年における照明のトレンドを紹介してきました。かつて主流だった一室一灯照明による均一的な照明計画から、空間やライフスタイルに合わせた自由度の高い照明計画が好まれるようになってきました。「空間を照らすためだけの照明」から「空間を明かりによって特徴づける照明」へと、考え方がシフトしてきたと言えるのかもしれません。

リノベーションを検討するにあたっては間取りやインテリアと合わせて、空間を効果的に演出できる照明計画を検討してみてはいかがでしょうか。