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シャンプードレッサー|リノベーション・リフォームの価格・事例・意外な落とし穴!

今回は、HAGSの「自宅リノベ」へのお問い合わせの中で、ご質問の多い「シャンプードレッサー」について解説します。満足度があがるリノベの鍵は事前の準備にあり!基本知識のご紹介です。

1.シャンプードレッサーとは?リノベーション・リフォームはできる?

シャンプードレッサーとは?

シャンプードレッサーとは、洗面化粧台の一つです(「シャンプードレッサー」はTOTO株式会社の商品名)。シャンプーができる大きな洗面ボウルと洗髪できるシャワーヘッドがついたものが基本となります。お風呂に入らなくても洗面台で手軽にシャワーできるのがメリットで、朝忙しい人の洗髪やベビーの沐浴など、毎日のケアに重宝されるアイテムです。ここでは、「シャワー機能付き洗面化粧台」としてお伝えします。

参考:シャンプードレッサーとは?使い方やメリット・デメリットを解説!

 

シャンプードレッサーは、リノベーション・リフォームできる?

洗面化粧台なので、リノベーション・リフォームが可能です。設備交換のみのリフォームから、デザインにこだわった洗面空間のリノベーションまで幅広く選択肢があります。予算や好みのデザインにあわせてリフォーム・リノベーションを選ぶと良いでしょう。

 

2.「シャンプードレッサー」のリノベーション・リフォームの費用相場

洗面化粧台の交換は、おおよそ10万円~50万円程度が相場のようです。設備本体の費用と取り換えの工事費用が基本となります。そのほか、設備サイズによっては壁紙の交換や、より長持ちするようなオプションなどもあります。ここでは基本の本体+工事費用の目安についてお伝えします。(洗面化粧台本体の費用は3万円程度~数十万円まで幅広く、ここでご紹介するのはあくまで目安となりますので実際の検討の際には業者に確認が必要です)

参考:洗面台リノベーションの相場「21~40万円」で何ができる?

設備本体費用相場

設備本体の費用は、間口サイズ(500㎜、600㎜、750㎜、900㎜、1200㎜)と、設備本体のグレードによって異なります。
最低限の機能で良い場合は3万円程度~、スタンダートは8万円前後~、ハイエンドは十数万円~となっているようです。間口が広いほど費用はUPします。

参考:価格.com

工事費用相場

間口600㎜程度のもので5万円程度~、収納キャビネット付など大型になると10万円程度~が目安となります。
こちらも間口サイズや工事の範囲等によって工事費用が異なります。工事費用を確認したい場合は、間口サイズとどの工事を希望しているかを明確にすると良いでしょう。メーカー名や品番があるとより明確な費用の確認が可能になりますが、何が合うかわからないことも多いので、そういう場合にはお問合せしてみるのも手です。

参考:洗面台のリノベーション工事に費用はどれくらいかかるのか?

 

3.「シャンプードレッサー」のリノベーション・リフォームの工期・工事の流れ

工事するということは洗面所を使えないということになります。洗面台メーカー各社の工期と、工事の流れについてみていきましょう。

工期

-TOTO
洗面化粧台のみの交換は1日、洗面空間まるごとリフォームの場合は1日~4日としています(参考:TOTO

-リクシル
最短で半日、ただしリフォーム内容によってはかかる日数が異なるとしています(参考:リクシル

工事の流れ

大まかな工事の流れを知っておくことで、安心して工事を見守ることができます

1)既存の洗面化粧台の解体・撤去
2)給排水工事
3)下地補修、壁紙・床の修復(必要に応じて)
4)新しい洗面化粧台の設置
5)通水・漏水のチェック
6)完了

4.「シャンプードレッサー」のリノベーション・リフォームの事例

ここではHAGSの自宅リノベの事例をご紹介します。自宅リノベでは、洗面台のみでも洗面空間全体でもリノベーションが可能です。設備もスタンダートな洗面化粧台から造作洗面台まで幅広い事例があります。今回はその中から、3つのタイプの事例をご紹介します。

(1)スタンダートなシャワー付洗面化粧台事例

スタンダートなシャワーヘッド付洗面化粧台の自宅リノベ事例です。洗面ボウルは広く、洗髪しやすいつくりになっています。ボウルの周りのカウンターもボウルと同素材で繋ぎ目のない一体型なので水はねにも強くお手入れしやすいのが特徴です。

自宅リノベでは、床や壁の張り替えを合わせて行うケースがほとんど。また三面鏡と合わせて設置されることが多く、収納力もあるという機能性を重視したデザインです。

 

(2)スタンダートなシャワー付洗面化粧台+デザイン収納

自宅リノベでも人気なのが、洗面ボウルと混合水栓・三面鏡はスタンダートで、収納部にデザイン性の高いものを採用するケースです。スタンダート感よりもデザイン性の印象が強い空間にすることができます。洗面ボウルは広く奥行きがあり、使いやすさはスタンダート仕様で収納力もありつつデザインにもこだわるというリノベーションならではの仕上がりです。

 

(3)シャワー付混合水栓+大型洗面ボウル

こちらの事例は、リノベーションの醍醐味というか、スタンダートな一体型ではなく、シャワー付混合水栓と大型の洗面ボウルをそれぞれ採用し、シャンプードレッサーとしての機能も備えた洗面台の事例です。一般的な洗面所の印象はなく、オリジナルな空間に仕上がります。収納部分もフロート仕様のものを採用しよりデザイン性の高い洗面室となっています。

自宅リノベは、設備も素材も自由なので、こういったデザイン性にこだわった仕様のものも得意としています。

HAGSの洗面化粧台をもっと見る→HAGS

 

5.オシャレな「洗面化粧台」は自宅リノベで叶う

ここでは、具体的にHAGSの自宅リノベでできる「シャンプーもできる洗面化粧台」のアイテムをご紹介します。ホースが伸びる混合水栓と、洗面ボウルで造作します。施主支給など個人で購入し、業者に依頼することも可能です。

混合水栓

1)HAGS 混合水栓 K37531JV-13 洗髪用

こちらは、デザイン性を高めた洗髪のできる混合水栓です。ヘッドはコンパクトなので浴室シャワーのような広いシャワーは期待できませんが、朝手軽にすましたい、かつ洗面空間をスタイリッシュに仕上げたいという希望を叶えてくれるデザインです。ヘッド位置は高くないので、片手で持って使用する形になります。

2)HAGS 混合水栓 K47531JV-13 ヘッド引出しタイプ

 

こちらは、1)洗髪用の泡沫吐水タイプです。吐水部分をよく見るとよりスマートなデザインになっているのがわかります。洗髪用でないためシャワー機能は劣りますが、よりスッキリしたデザインにしたいという場合にはこちらの選択肢もあります。

 

3)HAGS 混合水栓 E414010 E414012(ヘッド引出しタイプ)

こちらも同様に引き出して使用するタイプの混合水栓です。シャワーのような広く吐水するタイプではなく、泡沫吐水ですがノズルが伸びシャワーとして使うことも可能です。HAGSのHPにはこの製品の動画があり、ノズルの伸び具合など使用のイメージを掴むことができます。アンティーク調デザインの混合水栓で、シャワーもできるタイプはなかなか見かけません。特にブラックは珍しく、洗面室の主役にもなるアイテムです。

 

洗面ボウル

洗面ボウルは「大きさ、深さ」以外にも「排水能力、水栓の位置」「基本は、ボウルと混合水栓の相性(サイズや施工可否)」など少しテクニカルな知識が必要です。自宅リノベで施工する分にはこういう知識も豊富なので問題ありませんが、施主支給の場合にはしっかり確認してくれる業者に依頼することがポイントになります。
ここでは、メーカ問わず洗髪にも使えるオシャレな洗面ボウルをご紹介します。気になるものがあればリンク先からお問い合わせできるので、見合う混合水栓を紹介してもらうなども良いでしょう。

1)HAGS 洗面ボウル オーバーカウンター W604

こちらの洗面ボウルはオーバーカウンターといってカウンターの上に陶器のボウルを設置するタイプなのですが、カウンターを使いやすい高さにすると洗面ボウルが高くなりすぎる、そうすると、子どもが届きにくくなる、使いにくいという声がありました。「もっと使いやすいものを」ということで、カウンターとの段差を極力無くし、フラット設計を実現したものです。陶器なので誤差も生じやすくカウンターとの隙間が空かないような設計が必要で、試行錯誤を繰り返したと言います。広めのボウルで使い勝手も良く、ファミリーにも人気のタイプとなっています。

商品のこだわりインタビューはこちらにも
子供でも手が届くオーバーカウンター型洗面ボウル!洗面台とフラットにできたワケ【リノベアイテム】

 

2)HAGS 洗面ボウル オーバーカウンター Lレクタングル

 

 

こちらは、混合水栓3)HAGS 混合水栓 E414010 E414012(ヘッド引出しタイプ)とセットで設置可能です。こちらの洗面ボウルにも、こだわりが詰まっていて、「量産しやすいもの」ではなく、「お客様の言葉を大切に造りたいもの」として生まれた製品です。水栓もお客様からこのボウルに似合う水栓が欲しいという声から造られることも多いと言います。こちらのアイテムはカウンターも含めて洗面室のトータルコーディネートができるのも魅力です。

商品のこだわりインタビューはこちらにも
メーカー取材vol.1 エッセンス|私の毎朝のひと時を、心地のよい空間で。暮らしを楽しむ水回り

 

3)HAGS 洗面ボウル アンダーカウンター Luju W520 角型

こちらは、若干丸みのあるフォルムでやわらかな印象にしたい場合にオススメのアイテムです。こちらは1)と同じメーカで、既製品だけど既製品感がないのが特徴で、デザイン性があるものを使いやすく、多くの人に使ってほしいとコストにもこだわって造っています。メーカーサイトでは多種にわたる水栓があり、ものすごく変わったものから素材にこだわったもの、使いやすそうなものまで、選ぶのが楽しいHPです。その中でもHAGSで紹介しているものはごく一部ですが、掲載していないものでも入手可能なケースがほとんどなので、問い合わせてみると良いでしょう。

 

一体型

一体型の洗面化粧台でもスタンダートなタイプとは風向きが異なるデザインのアイテムがあります

HAGS 【セット】無垢の木の洗面台 WB-014

こちらは、洗面化粧台・混合水栓・キャビネット・三面鏡がセットになったアイテムです。造作家具のような優しい木のぬくもりが感じられる洗面空間を造ることができます。自宅リノベでは床材も足ざわりのよい無垢にしたり、壁に漆喰をあしらうなどトータルでコーディネイトが可能です。毎日使う洗面所にこだわりたいという人も多く、全体バランスを見て設備選定ができると良いですね。

 

6.「シャンプードレッサー」のリノベーション・リフォームの業者の選び方

まず、単なる設備交換だけでよいのか、機能やデザインも重視したいのかによってリノベーション業者、リフォーム業者どちらを選ぶかが異なります。とにかくコスト重視の設備交換であればリフォーム業者数社に相見積もりをとることが近道です。

一方、機能やデザインも一新したい場合にはリノベーション業者がオススメです。デザイン性のあるものやただ良いものを提案する業者ではなく、全体のコストバランスを考慮することに長けている業者が良いでしょう。一つの判断基準として「単なる部材のグレードを下げるコストダウンではなく、リノベーション全体の予算や希望にあわせたVE(バリューエンジニアリング)を提案できるか」というものがあります。デザインや機能とコストを伝えたときにどういった提案をしてもらえるかがポイントです。

7.「シャンプードレッサー」のリノベーション・リフォームの注意点&意外な落とし穴

注意したいのは、設備費用・工事費用以外の費用のこと。設備サイズによっては、クロスや床材の張替が必要になるかもしれません。さらに見えない部分に水漏れがあると、壁や床の修復も視野に入れることになります。また、意外と盲点なのが取り外した設備の処分費用です。業者によって対処が異なるので事前に確認すると良いでしょう。

 

まとめ

リノベーション・リフォームをする際に、目安を知っておくと一つの基準になります。コストをかけて好みのものにするのか、どこかを譲ってどこかを叶えるのか、全体からみてバランスはどうなのか。他の方法はないのか。途中で自分が迷子にならないためには、ある程度の基礎知識があると判断基準ができ、納得に繋がりやすくなります。また、リフォームではなく”リノベーション”に精通した業者であればデザインやVEの選択肢も幅広くなり、希望を加味した提案をしてくれるのでお任せするのも一案です。

 

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