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完全版|トイレのリフォーム・リノベーションのガイド〜種類・費用・事例まとめ〜

ほっと落ち着けるトイレ、フワッと気持ちが明るくなるトイレ、シャキッと気合が入るトイレ。どんなテイストのトイレがお好みですか。

リノベーションで、トイレはリビングやキッチンに比べて後回しになりがちかもしれません。しかし、一 日に何度も使う場所であり、一人になるプライベートな空間でもあります。トイレがお気に入りの場所になれば、おうち時間もより居心地よくなりそうですね。

この記事では、トイレのリノベーション、リフォームについて、大事なところをまとめています。ポイントをつかんで素敵なトイレづくりの参考にしてみてください。

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1.トイレのリノベーション・リフォームの種類

リノベーションとリフォーム、どちらがいいのか

今のトイレに不満や不安があって、もっとよくしたいと思っているなら、その状況や気持ちをもう少し具体的に掘り下げてみましょう。

-リフォーム
今のトイレのどこかに不都合があって、それを直したい、元通りにしたい、ということでしたら、「回復」をメインとするリフォームの範囲であることが多いといえます。

-リノベーション
今のトイレに新しい機能を付けたり、より便利で使いやすいものに変えたりしたい、ということでしたら主に「刷新」を意味するリノベーションと、ざっくり分けて考えることができます。

リノベーションというと大がかりな工事になりそうなイメージもあるかもしれませんが、機能や使い勝手のアップグレードは、部分的な工事でも可能です。

トイレそのものを新しい商品に交換するだけでも、掃除が楽になったりトイレの空間を広く使えるようになったりするでしょう。また、壁紙やドアの開き方を変えれば、使い勝手や空間の雰囲気がぐんと改善される場合もあります。

■参考記事
・トイレ改装時のポイント。リフォームの種類もご紹介
・トイレの調子が悪いから交換したい!気になる費用や注意点まとめ

トイレを増設して生活を便利に

家族の介護や子育てといったライフステージの変化に合わせてリノベーションをする際などには、トイレを増設したり場所を動かしたりしたい、という要望も増えているようです。増設可能な場所や費用の相場などをおさえておくと、より具体的に検討できるようになりますね。

■参考記事
・トイレの配置を変える移動リノベーションとは?
・【便利】自宅内にトイレ2つ。おすすめの増設方法をご紹介!
・マンションに2つのトイレは可能?設置費用や注意点をご紹介
・2階にトイレを設置するメリットとは?DIYで増設する注意点も解説

2.トイレをリノベーション、リフォームするタイミング

今のトイレで気になるところがあってもなかなかリノベーション、リフォームに踏み切れないかもしれません。まだ使えているから大丈夫、時々調子が悪いだけだからもう少し…と、なんとなく使いにくいトイレのままで我慢していることもあるでしょう。

納得してリノベーション、リフォームを始めるのが良いことはもちろんなのですが、もし、リノベーション、リフォームをためらっているうちに老朽化や不具合が進んで、ある日突然トイレが故障したり使えなくなったりすると困りますよね。

トイレのリノベーション、リフォームをしたほうが良いといわれるタイミングがあるので、迷った時は判断の参考にしてみてはいかがでしょうか。

3.トイレの種類・タイプ

トイレの広さはどれくらい?

まずは広さ。トイレに使えるスペースの広さや形状によって、便器の大きさや、手洗い、収納など設置できるアイテムや種類が変わってきます。

一般的な住宅でのトイレ空間の平均的な広さは、0.4坪〜0.5坪(0.8畳〜1畳)と言われています。しかし、トイレを利用する家族の状況や設置場所の制限などもありますので、実際のトイレの使い方を想定して、広さも考えたいところです。

■参考記事
・快適なトイレ空間にしたい。おすすめの広さや環境づくりのコツを紹介
・1畳のトイレって狭くない?トイレの広さについて考えてみた
・トイレは2畳あれば選択肢が広がる!広いトイレだからこそできること

タンクレス?タンクあり?トイレのタイプを選ぼう

また、トイレそのもの、いわゆる便器についても、選択の幅があります。省スペースでスタイリッシュなタンクレストイレが一般住宅にも取り入れられるようになってきている一方で、従来のタンク付き、手洗い付きトイレもメリットがあります。

トイレ選びで決め手に欠けているなら、次の記事を参考にしてみてください。

■参考記事
・選ぶならどっち?タンクレストイレとタンク付きトイレの違いとは
・手洗い付きトイレのメリット・デメリットは?タンクのお手入れ法も紹介

4.部分別トイレのリノベーション・リフォームのポイント

続いては、トイレのパーツごとにリノベーション、リフォームで注意したいポイントや考えておきたいポイントを見ていきましょう。

トイレの床材にはクッションフロアやタイルなど、いくつかの種類があります。トイレに使うので水や汚れに強い素材が揃っていますが、その中でもそれぞれに特性があります。カラーやデザイン、質感などに注意が行きがちかもしれませんが、施工のしやすさや費用、トイレにうれしい機能などもふまえて検討したいところです。

■参考記事
・トイレの床をリノベーション!どんな床材を選ぶ?
・トイレの床はタイルがおすすめ!タイルを使うメリットとポイント

トイレの壁も、床と同様に水や汚れに強い素材が好まれますが、臭いを軽減してくれる等の機能付きのものもトイレにぴったりですね。クロスだけでなく、塗り壁という選択肢もあります。

また、アクセントクロスや腰壁風などのデザインを取り入れて、何種類かのクロスを組み合わせて使うのも、素敵な演出になりそうです。おしゃれ事例を見ていると、自由に考えてみたくなりますね。

■参考記事
・トイレリノベーションはクロスで決まる!選び方のポイントと事例
・トイレリフォームでのクロス選び。おしゃれで快適な空間にするヒントをご紹介

収納

限られた空間ではありますが、トイレにも収納スペースがあると便利ですね。最低限の数のトイレットペーパーや掃除道具は、トイレの中に置いておきたいものです。また、ちょっとした雑貨やグリーンを飾れる場所があると素敵なインテリア作りにもなります。

とはいえ、人が動きにくくなるような収納や、モノを出し入れしにくい収納では、トイレが使いにくくなってしまいます。省スペースで人の動きを邪魔しない収納になるよう工夫して、すっきりとしたトイレにしましょう。

■参考文献
・トイレをスッキリ空間に。壁面収納を活用しよう
・トイレにおすすめの省スペースな棚をご紹介。すっきり見せるコツは?

建具(扉)

トイレの中で人が動きやすいようにしようと考えると、トイレに入る前の扉のタイプや位置が、意外と重要になってくることがあります。扉自体が動かしやすいのはもちろん、トイレの中での体の動きと合わせて出入りしやすい扉になるようにしたいものです。

扉は種類によって特徴や設置の制限がありますので、それぞれのトイレの状況に合わせて考える必要があります。例えば、車いすや杖を使う人が使うトイレならスライドドアが便利ですが、スライドドアは引き込むスペースが必要になるので設置できない場合もあるでしょう。

■参考記事
・トイレの扉の種類まとめ〜種類ごとの特徴と交換費用を徹底解説

手洗い


HAGSアイテム:手洗ボウルセット スタンドユニット MR

タンクレストイレの普及もあって、トイレの中に手洗いを設置するパターンも増えてきているようです。トイレ本体の工事の際に手洗いも新しく設置する方法があります。また、もともとは独立した手洗いが無かったトイレに手洗いだけ後付けする方法もあります。

トレイの広さや水道管の配管によって、設置できる手洗いの大きさやレイアウトには制約があることもありますが、まずはトイレの中での動作を具体的にイメージして、使いやすい手洗いの位置や大きさを考えてみましょう。

また、手洗いボウルや水栓レバーはデザインにバリエーションがありますから選ぶ楽しさもあります。おしゃれなものを組み合わせてトイレのインテリアをランクアップさせるのもいいですね。

■参考記事
・手洗い器にもこだわっておしゃれなトイレ空間に。おすすめ商品をご紹介
・トイレに手洗いカウンターを設置したい!〜設置前に確認したいこと
・もう失敗しない!トイレの手洗いリノベーション

照明

一般的な広さのトイレなら、照明は1灯であることがほとんどです。。その1灯ではありますが、トイレの雰囲気を大きく変えることができます。照明を変えて、デザイン、色や明るさ、光の拡散具合などが変われば、それだけで空間の印象がガラッと変えることができるのです。

トイレの照明を選ぶ時には、まず、どのような雰囲気や印象のトイレにしたいか、テーマとなるものを考えてみましょう。ほっと落ち着けるあたたかみのあるトイレにしたいなら、オレンジ寄りの色味の光で明るさも控えめにするとよいでしょう。清潔感を強調したいなら、白く明るい光という具合に選んでいきます。

また、照明選びやスイッチ選びにちょっと気を配ると、みんながより使いやすいトイレになることもあります。特に、窓の無いトイレでは、毎回照明のオン・オフをすることになるので、使い勝手の違いを実感しやすいかもしれません。

例えば、センサー付きの照明を使えば、暗がりでスイッチを手探りする必要がなく消し忘れもなくせるでしょう。スイッチがトレイの内側にあっても困らないので、廊下の壁にスイッチがポツンとあって見た目がいまいち、ということも避けられます。

■参考記事
・照明でトイレの印象を変えよう。電球を選ぶときのポイントとは?
・トイレの雰囲気が変わる?電球の色選びについて
・トイレ電球の明るさは?同じワット数でも感じ方が違うので注意しよう
・消し忘れ無し!トイレの電気はセンサー付き照明で使いやすく
・トイレの電球交換はサイズをチェックしてから
・意外な盲点!「トイレのスイッチ、位置をどうするか」問題を論じる

小物

HAGSアイテム:タオルバー アイアン

床や壁、照明を選んだら、トイレで使うペーパーホルダーやタオルハンガーなどの小物アイテムも、テイストの合う物を選んで、統一感を出したいものです。

シンプル&ナチュラルなテイストなら、小物を木製のアイテムでそろえカウンターなどにはグリーンを飾るのもいいですね。クールでスタイリッシュな雰囲気に寄せるなら、アイアンの質感を取り入れるのもおしゃれでしょう。華やかさをプラスしたいときには、収納棚のブラケットに曲線が使われたデザインのものを選ぶという方法もあります。

■参考記事
・おしゃれなトイレットペーパーホルダーをご紹介。デザインや素材はどうする?
・トイレットペーパーホルダーにこだわるならアイアン!おすすめホルダー5選
・グリーンを飾るとうれしい効果がたくさん。トイレのインテリアを楽しもう

設備

介護需要もあって、トイレに手すりを取り付けるリノベーション、リフォームが広く行われるようになっています。転倒防止やトイレを使うときの支えになり、トイレの自立にも関わってくる器具なので、ポイントをおさえてしっかりと使いやすく設置したいものです。

補助金の対象になっていることも多いので、トイレのリノベーション、リフォームでは取り組みやすい工事の一つではないでしょうか。

■参考記事
・トイレに取り付ける手すりの適切な高さは?設置のポイントも紹介

ウォシュレットにも実は種類があります。使える機能や水の温め方などに違いがあるのですが、サイズや電気代などの維持費に影響が出てきますので、選ぶ前にポイントをおさえておくことをおすすめします。

■参考記事
・トイレの快適度を上げるウォシュレット大全

失敗のポイント

おしゃれで素敵な事例、使い勝手が工夫された事例は参考にしたくなりますが、失敗の事例も同じくらいリノベーションの役に立つ重要な情報でしょう。

高機能の新型トイレにしたらサイズが大きくなってトイレが狭く感じる、内開きの扉にしたらスリッパを置く場所がなくなった、廊下に合わせて床をフローリングにしたら黒ずんでしまった、などなど。

嵌りがちな失敗ポイントを知って、後悔はできるだけ少なく仕上げたいですね。

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5.事例で見るトイレのおしゃれリノベーション

トイレのリノベーション事例を見ていくと、オシャレなトイレにはテーマや方向性がはっきりとしているものが多いと感じませんか?実は、トイレという部屋は、こだわりを詰め込むことに向いている空間でもあるのです。

リビングなどのパブリックスペースとは異なり、完全に閉じられた空間なので、デザインを思いっきり好みのものにできるのが特徴です。また面積が狭いので、使う建材やアイテムの点数が限られ、組み合わせも考えやすいのではないでしょうか。万が一デザインに失敗してもダメージが少なくて済む点でもチャレンジ向きの空間と言えます。

おしゃれなトイレリノベーションの事例を見ていくと、狭い空間だからこそ、いろいろ試したり、挑戦したり、工夫したりができるようです。手を掛けた分、愛着もひとしおという声も多くあります。

■参考記事
・閉鎖的な空間だからこそこだわりたい!おすすめトイレデザイン5選
・「うちのトイレに入って行ってね!」思わず言いたくなるトイレのリノベ
・トイレをおしゃれにしたい人必見!リノベーション画像集

6.トイレリノベーション・リフォームの費用

費用

トイレのリノベーション、リフォームをするかどうか考えているとき、工事の費用も重要なポイントですね。業者に依頼した場合の費用相場や交換部品の値段など、大体の目安となる金額は、早い段階でおさえておきましょう。資金計画を立てるときにも役立ちますし、見積もりを取る時にも妥当な金額なのかどうかを判断できるようになります。

■参考記事
・トイレリノベーションの費用はどのくらい?業者依頼のポイントも紹介
・マンションのトイレリフォームをしたい!費用や注意すべきポイントとは?
・トイレの調子が悪いから交換したい!気になる費用や注意点まとめ

補助金

近年の少子高齢化社会の進展や地球にやさしい環境作りの振興策を背景にして、生活の質に大きくかかわるトイレの改装には、様々な補助金や税制度上の優遇措置が利用できるようになっています。

申請のタイミングを逃すと助成が受けられなくなることもありますので、トイレのリノベーション、リフォームを検討し始めたら、早めに確認しておくことをおすすめします。

■参考記事
・トイレリフォーム費用が減らせる?介護保険の補助金を利用するには

7.オススメの素材・建材・メーカー

トイレに強い住宅機器メーカーといえば、LIXLとTOTOではないでしょうか。最近はPanasonicの参入もありますが、トイレ選びを考えるなら、まずはLIXILとTOTOの2大メーカーの特徴や商品はおさえておきたいところです。

■参考記事
・トイレリノベーション~リクシルトイレの魅力
・トイレリノベーション~TOTOトイレの魅力

8.DIYでもできるトイレのリノベーション・リフォーム

水回りの修理や交換は全て専門業者にお願いするものと思い込んでいませんか。実は、仕組みを知ればDIYでもできることがいろいろとあるのです。トイレの仕組みや直し方を知っておくと、水漏れなど突発的なトラブルが起きた時にも、自分で対処できる部分があるので不安が減りますね。

■参考記事
・自分でも交換可能なトイレの止水栓。水漏れトラブルの対処法を紹介
・トイレのウォシュレット交換は自分でできる?DIYする上での注意点をご紹介
・トイレのウォシュレットを自分で取り付け。準備から取り付けまでを解説
・2階にトイレを設置するメリットとは?DIYで増設する注意点も解説

今のトイレをもっと居心地よく、自分好みにカスタマイズしたい、という場合にも、DIYでできることがたくさんあります。たとえば、壁紙や床のクッションフロアを変えれば、空間全体の印象を大きく変えることができます。

そこまで大がかりではなくても、ウォールシェルフを作って雑貨やグリーンを置いたり、ペーパーホルダーなどの小物を取り替えたりして、お好みのテイストに揃えていくこともできます。

■参考記事
・手軽にできるトイレのリノベーション
・トイレのDIYリノベーションに!取付け簡単ワンポイントアイテム集
・セルフリノベーションでタンクレス風トイレに。お悩み解決の裏ワザは?

9.トイレを長く使うためのお手入れ・メンテナンス方法

お手入れ

トイレは一日に何度も使うこともありますし、どうしても汚れやすくなりがちです。汚れに強い建材も多く開発され利用されていますが、きれいで気持ちのいいトイレを保つには、日々のお手入れも大切ですね。

無理なく清潔感を保てるお掃除方法や、汚れが気になる手洗い器、ウォシュレット、タンクなど部位別の掃除方法も知っておくと、トイレ掃除に対するハードルが少し下がって前向きになれるかもしれません。

■参考記事
・掃除しやすいトイレがいい!清潔感アップのヒントをご紹介
・トイレタンクを清潔に保ちたい。正しい掃除方法とは?
・トイレの手洗い器をキレイにしたい。主な汚れの原因と掃除方法を解説
・トイレ汚れは中性洗剤で。ウォシュレットの汚れ原因と正しい掃除法を解説

メンテナンス

日々のお手入れに加えて、知っておきたいのがトラブル発生時の対処方法ではないでしょうか。困った!となったときに慌てず適切な対処ができるよう、よくあるトイレのトラブルについて知っておくと安心です。

■参考記事
・トイレの流れが悪い!主な原因と対処法を知っておこう
・チョロチョロ流れるトイレタンクの水漏れ解消。確認方法や対処法を解説
・トイレが水漏れ!慌てずに行動するため知っておきたいこと

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まとめ

トイレのリノベーション、リフォームについて、工事の種類や規模、トイレのパーツごとのポイント、DIYやお手入れなど、事例を交えてご紹介しました。

状況によって、できること・できないことがあります。ポイントをおさえて、居心地のよいトイレのリノベーション、リフォームの参考にしてみてください。

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